温泉文化研究所(HOME)  》  島根県・三瓶山麓エリア温泉リスト



三瓶山麓温泉郡
  島根県の中央にそびえる美しい独立峰「三瓶山」。その山麓はあまり平坦地が無く、道もあまり走りやすい所ばかりではないのですが、ここには長湯が楽しめる「ぬるめの個性泉」が湧く温泉がたくさんあります。湯のイメージとしては当研究所一押しのエリア「奧会津」に近いものがありますが、ここ三瓶山麓では共同湯、湯治宿など入浴の形態はバラエティに富んでいます。島根県は意外に(地元の方失礼)良い温泉が多く、また、千年温泉に特集したとおり、日本に残るわずか5つしかない風土記の一つが残る地方でもあり、また神話が多く残る出雲大社のある県でもあるので、きちんと裏打ちされた歴史的価値が高い古い温泉(古湯)が多いのも特徴で、ぜひ訪問して頂きたい場所であります。
  そんな島根県の中でもここ”三瓶山麓”はぬる湯の長湯向きの極乗泉がひしめくように密集しており、当研究所、ここを集中的に巡ることをお勧めします。


温泉名(施設名) 所在地 概  要 利用時間 料金 備考 利用期
三瓶温泉 亀の湯 太田市   三瓶山の南側に正にその名を頂く「三瓶温泉」があります。こには「薬師湯」と「亀の湯」という2つの共同湯がありますが、2つも性格を異にしており、当研究所は、ストライクゾ〜ンど真ん中の亀の湯を推奨します。38度のやや茶褐色に濁った湯がざんざん掛け流された無人お賽銭式のこの共同湯は中国地方でナンバーワンの称号を得ることも可能なほったらかし生活温泉です。なお、薬師湯と亀の湯は県道40号線を挟んで左右に分かれており、薬師湯側にいって亀の湯を探しても見つかりませんので、ご注意を。(なお、営業時間の内17時以降は加熱して供されます。冬以外は非加熱泉をお勧めします) 8時〜21時 100円 無休 2004.08
千原温泉 邑智町   三瓶山から南下、JR三江線の沢谷駅を目指します。(JR利用の方は粕淵駅でないとタクシーがつかまりません)ここまで来ると看板が出ますのでそれに従ってください。千原温泉は当研究所のコンテンツ【足下自噴泉】でも取り上げた極上泉です。泉源に直に浸かる故の源泉の成分の濃さからこちらの温泉は昔から「本気の湯治」をする方に尊ばれてきたそうです。(真剣に病気を治す方で一杯の場合断られる時もあるそうです。遠方から訪問する方は確認してから行った方がいいかも?・・・0855-76-0334)。湯が肉眼ではっきりと湧きだしているのが確認出来るこの温泉は湯が湧いていた場所を少し掘り下げ、そこを板で囲い、湯底にも板を敷いただけで所々砂利の感触が剥き出しになっているという本物の足下自噴泉です。湯温は35度。だいたい1時間くらいは浸かりっ放しの予定を汲んでいかないとこの温泉の真価は理解出来ないかも知れません。 8時〜20時 500円 無休 2004.08
小屋原温泉 熊谷旅館 太田市   細い細い道をたどってやっと着く鬱蒼とした森の中の1軒宿。湯に浸かる以外は他に何もすることがないぞ言わんばかりの湯治環境は、中の浴室と湯を見ると一層テンションをあげてくれます。 9時〜17時 400円 無休 2004.08
潮温泉 大和荘 大和村   大和村=だいわむらにある、「だいわそう」、千年温泉の海潮温泉と名前が同じ、大和は「やまと」と読みたくなる本当にややこしい「うしおおんせん・だいわそう」です。ここは千原温泉から更に南下しJRの沢谷駅の次の潮駅の少し南にある旅館です。千原に近い源泉をここでは加熱して供していますが、湯舟の端の方で冷鉱泉源泉を直投入しており、更に掛け流しもしていますので、安心して入浴出来ます。 9時〜21時 300円 無休 2004.08
湯抱温泉 日の出旅館・中村旅館など   ここもぬるい炭酸泉の加熱ですが、当研究所、場所を間違えロストしたままです。 要相談 500円 無休
頓原温泉 琴引荘   ここもぬるい炭酸泉の加熱ですが、当研究所、場所を間違えロストしたままです。 9時〜20時 300円 無休
赤来温泉 加田の湯   以前ここには公営の温泉施設、赤来母子健康センターがありました。 10時〜20時 300円 月休 2004.08


三瓶山(島根県)
  島根県の三瓶山です。美しい独立峰の周辺になだらかな丘陵地帯が広がります。ここでは、ハイキングの他に乗馬も楽しめます。この周辺に名湯が点在しているのです。湯上がりの休憩にもここはぴったりです。大きなPあり。昼寝するとトリップ出来ます。



三瓶温泉

 三瓶温泉は、単独峰「三瓶山」の麓に位置するすばらしい湯を持つ温泉です。共同湯は2つあり、どちらも風情があります。そのうちのひとつ「薬師湯」は以前のこの温泉の名称「志学温泉」の名を現在も冠しています。(私的な感想ですが、有名な三瓶山の名もわかりますが、志学温泉でも縁起のよい名前として話題になっていたかもしれません。)しかし、当研究所の一押しは「亀の湯」です。

(志学)薬師湯    温泉街の中心に位置し、観光の際脚光を浴びるスター的な共同湯です。その分お値段も少しいってしまっているのかもしれません。共同湯はどちらの湯も明るい茶色の温泉でまるでオレンジジュースか夕日色のようです。ちなみにこの薬師湯は最近まで「鶴の湯」という名前で、亀の湯と対になっていました。温泉津温泉といいここといい何か島根県では特別「薬師様」に御利益があるのでしょうか。(当然当研究所としては鶴の湯の名の方がお気に入りです)
亀の湯   薬師湯にたいしてこちらは当研究所のストライクゾーンど真ん中の生活温泉です。住宅地の中にひっそりと存在し何の飾り気もありません。湯船のみの浴室にはなんと2カ所の源泉投入口があり、どちらも風情たっぷりです。湯は基本的に夏場に気持ちよいほどの38度前後のぬる湯ですが、16時頃から加温が始まります。16時までは気持ちのよい長湯向けのぬる湯が惜しげもなく投入されます。
    
8時〜21時。100円。無人。(17時〜加熱)
   極上お勧め。
   志学薬師湯です。はしごのしすぎでふらふらだった上、気温の上昇も重なり、更に料金が300円(平成15年8月現在)とお高めだったことがだめ押しして、未湯のままです。
   亀の湯です。無人のお賽銭方式で、100円(平成15年現在)。夏には最高です。是非一度非加温の湯をお試しあれ。(右・下)
  この通り周囲は住宅街。
  ここにも古い名称、志学温泉の文字が。良い名前だと思うのですが。三瓶志学温泉。
  入り口。
  非加熱時間がお勧め。
  料金箱。100円です。
  脱衣所。
   ここも志学温泉になってました。
   亀の湯の浴室(男)です。飾り気のなさに反して、湯量は実に豊富、奧のパイプから滝のように注がれる一方、中央の噴水のようなパイプからも公園の飲用の水道のように湯が溢れていました。周囲の側溝に流れるオーバーフローの捨て湯の量がわかるでしょうか。しかし、何度見ても、このままパソコンのモニターにダイブしたくなるほど素晴らしい温泉です。
   中央の源泉投入口です。じわじわと溢れていましたが、手で押さえても止められないほど力強いものでした。   これは打瀬にもできます。胸がすくほどの投入量です。
  入浴風景と合わせて、湯舟以外には浴室に何の飾り気(カランやシャワーなど)もないことが分かりますでしょうか?   湯は実に心地よく体にしみいり、本当に何時間でも入っていられます。

千原温泉

 千原温泉は、中国地方を代表する足下自噴泉です。北海道ならば、ニセコ薬師温泉、東北ならば、「蔦温泉」、関東ならば「塩原・岩の湯」、九州なら「湯川内温泉」などそれぞれのライバル達とがっぷり4つに戦える温泉です。これらの温泉達はむしろ余計な言葉などいりません。とにかくここに来てご自分の目で確認してください。

  上:こちら千原温泉も細いくねくね道をたどってやっとつきます。Pも数台しかなく、しかも全部埋まっていると転回にも苦労しますので、大型車の方はご注意を。
お読み下さい。
  脱衣所です。外観以上に木の感じがいい色合いを出しています。
  下:浴室です。この温泉は、蔵王や郷禄とはタイプが異なり、湯底全体から気泡と共にぽこぽこぽこぽこ湯が湧いています。見た目通り、湯は茶色で、タオルも一発で染まってしまいます。常にどこかしらから湧いている気泡は多量の二酸化炭素を含み、湯面の付近では頻繁に息苦しさを感じました。湯温はかなり低いですが、じっくり浸かると湯上がりが寒いと言うことはなく、夏場には気持ちよいことこの上ありませんし、冬も大丈夫かと思います。 美しい
  波紋が出ているところが湯が上がってきているところです。この瞬間にも10カ所前後確認できるかと思います。湧出箇所があまりにも多いため、湯の中に流れが出来てしまっていて、目をつむってじっとしていると体を持ってかれたりします。   湯底は砂利と若干の泥地で自然そのままです。その上に薄い木の板を敷き詰めてありますが、何も加工していないつながってもいない板を、これまた整地していない湯底に置いてあるだけなので、板と板の隙間から底にさわることができ、足の場所によっては傾いたりします。
  上:この浴室の半地下具合が良くわかる絵。   下:湯面が波立っています。ここで1時間経過。
  浴槽から脱衣所です。おそらく源泉は旅館の横を流れる川の川底と同じ水位なのだと推測します。かなり階段を下りた半地下風呂なのです。左側の五右衛門風呂は冬季用だと思います。(源泉は35度で冬は上がり湯無いときついかも?)
  更にこちらでは別源泉をお持ちなのか、汲み湯をして湯を持ち帰ることができます。ここも階段を下りて川と同じ高さまで行きます。
汲み湯場です。自分で扉を開けます。
中です。


小屋原温泉 熊谷旅館

  小屋原温泉は三瓶山麓の温泉の中でも3本指に入る極乗泉です。三瓶山麓の県道30号線を北上し、途中三瓶郵便局付近で県道286号に入り、その後は看板に従って進むとあります。道は「もしかして間違ってるかも?」と何度も何度も確認したくなる細くて頼りない道ですので、到着するまで落ち着かないことでしょう。小屋原温泉は浴室の全てがまるで共同湯かジモのように小さな湯舟で、その浴室全てをグループやカップルで貸し切りにして使用することが出来ます。浴室は全部で4つ有り、到着順に自分の好きな浴室を選んで使用します。湯舟にはぬるめで長湯が存分に楽しめる極乗炭酸泉が注がれており、まるで自分の家でくつろぐように湯浴みが楽しめる場所なのです。
  左:最終的にこの看板が出ると到着です。

  
  上の看板から見るとこんな感じ。
  看板。
  400円払って中へ。浴室のある場所に通されると4つの家族湯(貸し切り湯)の扉が並びます。
  一番手前から1番・2番・3番・4番と呼称します。当研究所は4番しか開いていなかったので、4番(一番奥)に入りました。

  下:1番の浴室。
  上:2番の浴室。これらは全て帰りに撮影しました。つまり当研究所が数時間粘った後にもう誰も入っていなかったのですね。(爆)   下:後で冷静に見比べると当研究所2番が1番良いと思いました。次はここに入りたいです。
  上:3番の浴室。一番共同湯然としていたが、洗い場がなんとなく気持ち悪く(模様がです)、生理的嫌悪感を感じました。(笑)。   下:そしてこれが当研究所が利用した4番です。ここだけ唯一木の湯舟でした。
  下:それぞれ浴室ごとに脱衣所付きで「自家泉」か「ジモ」に招かれたようになる隠れ家感一杯の家族湯です。
  本当に素晴らしい浴室です。湯は薄い甘辛炭酸泉で、常時流しっぱなしです。
  上:実はこの時の旅はデジカメ旅第2回でした。一番古いデジカメ使用で、何よりオーバーフロー画像撮る習慣がありませんでした。   下:これだけの温泉バカ環境を生かしてないなんて!


潮温泉 大和荘
  潮温泉は中国地方を代表する大河「江の川(ごうのかわ)」に沿って立っています。元々ここを走るJR三江線もこの辺りの川沿いの車窓が美しく、並行する国道もドライブが大変楽しいところです。そんな自然環境でこの大和荘は夜の締めの温泉として安価で設備が整った場所だと思います。当研究所は19時頃お邪魔しました。
  大和荘です。もうまっくら。
  冷鉱泉を加熱していますが、冷源泉も直接流されています。

  
   上:浴室全景。右のジャグジーが本当に怪しかった。  下:奧の塩ビ管がちょこっと見えているところから23度の源泉が入っています。湯口では結構卵臭がします。
  上:ここは公衆浴場然とした施設なのに本当に湯はげろげろで湯舟のへりもすごいことになってました。   下:で、湯も良く、施設も良いので、もっと人気出てもいいのになあ、と感じました。(すでに貸し切り)


赤来温泉 加田の湯
  赤来町は上記潮温泉の更に東の方でもうこの辺りまで来ると三瓶山麓と言っていいかどうか(ていうか多分違うと思いますが)わかりませんが、湯質が似ているのでここまでまとめておきます。この周辺は小さな温泉がぽつぽつ湧いている地域ですが、湯がとても個性的でよいです。その中でも異彩を放つ赤来母子健康センターという100円温泉が以前はあったのですが、数年前に惜しまれながら改装されました。従って下記の施設はもうないのですが、その後に出来た「上記の」「加田の湯」という施設は元々公営の温泉だった母子センターを引き継ぐ形でオープンしたのですが、公営の温泉が新しくなる時にありがちな「塩素」「循環」が全くない(元々冷鉱泉加熱だったので、絶対に掛け流しには成らないと思ってました)掛け流しの施設に成ったと言うことなので、同じ湯を味わえるということで載せておきます。新施設は300円だそうです。
赤来母子健康センター
   現在赤来母子健康センターは新施設
   「加田の湯」に生まれ変わりました。




   ここは名前の通り公共施設で老人福祉センターなどと共通するものです。冷泉を沸かしているため、営業は午後からでしたが、入浴料はわずか100円、濃い源泉を注ぎ放題とすばらしい贅沢を味わえてしまう温泉でした。
  当研究所は名称を写すのが流儀となっています。
   日帰り入浴で部屋休憩の場合、4時間200円。信じられません。部屋でごろごろし、何度湯に入っても、100円+200円。
  一番風呂だったので、湯の濃い成分がでまくりでした。
   湯船全体です。右の鉄パイプで湯を加熱します。蒸気との熱交換式に見えましたが、違うかもしれません。
冷源泉です。ものすごい勢いで出ます。
   浴室より。あまりにも良い天気で同浴の方と話して、ずっと開けっ放しで露天気分を楽しみました。
  左手前、まさしく湯が盛り上がった瞬間。   天気がよい上に、周囲のロケーションも最高。2〜3時間居たような気がします。
  今度はこのおとうさんとずっと一緒でした。このおとうさんのお話だとこの方は県外のタクシー運転手で口コミで良い湯だと聞き、やってきたそうです。   私はカメラでもたもたしていたため、カルシウムの膜をぶち破るのを先越されてしまいました。。



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