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長湯温泉 温泉文化レポート
  長湯は大分県内でも別府・湯布院と共に圧倒的な固定ファンを持つ全国ネームの温泉です。長湯は日本一の炭酸泉と言うことで有名ですが、泉質の良さもさることながら、のどかな山里に100円から200円程度の入浴料の共同湯や公衆浴場がきら星のごとく点在し、湯巡りをする上でも実に回り応えのある地域となっています。マップ上では国道などが通っておらず、交通が不便に見えますが、湯平温泉からのびている広域農道は大変快適な道で、ドライブロードとしても楽しく、ややアップダウンはあるものの大変走りやすく、距離の割には意外なほど早く目的地に到着できます。実際に訪問された方は、どの温泉に入ろうか迷い、嬉しい悲鳴が上がることでしょう。


長湯温泉の周り方
   長湯は徒歩で湯巡りするタイプの温泉ではありません。従ってそれぞれの施設に直接車を乗りつけることになりますが、おおむねどの施設も駐車場所は大型車でも問題のない場所が多いと思います。天満湯や長生湯にはPがあり、ここに車を止めれば「かに湯」の入湯も簡単です。御前湯は入浴料金がかなり高価になってしまいましたので(500円)お好みでどうぞ。(当研究所は当然未湯です)。きもと温泉やしづ香温泉、千寿温泉などは県道30号沿いですが、ながの湯などはかなり離れた所にあります。看板に従ってください。


長湯温泉 共同湯
天満湯   長湯と言えば思い出すもの、いくつか有りますが天満湯・かに湯・ラムネ温泉といった所でしょうか。天満湯は今は入浴料100円となってしまいましたが、以前様々なメディアに紹介されていた頃は、何十円というレベルで入浴できるいかにも生活臭を感じる温泉でした。しかし100円と言っても十分に安く、素朴な浴室などは以前と変わりがありません。
  6時から22時。100円。
長生湯   建て直されきれいになり入浴料も上がってしまった長生湯。しかし施設に見合った妥当な値段と見るべきなのでしょう。明るい施設に実に気持ちの良い清潔な浴室の温泉となっています。普通の温泉で十分という方にはこちらをお勧めします。
  6時から22時。200円。
かに湯   長生湯の目の前の河原に設けられた無料の温泉施設がかに湯です。河原に降りる階段からして秘密基地に降りるような造りになっており、露天風呂ファンの気持ちをくすぐるなんとも良い温泉です。マナー低下が叫ばれて久しい現在の日本の温泉が置かれている環境で本当に貴重な24H開放の無料温泉施設なので、本当に大切にしていきたいものです。言うまでもありませんが、湯船には長湯の湯が惜しげもなく掛け流され、やや湯温が低いもののかえって浸かりっぱなしでも苦にならない本当に適温となっています。
  24H。無料
ラムネ温泉   かに湯の上の川沿いの道を天満湯と反対の方向に2〜300メートルいくと有ります。旅館が経営する無人のお賽銭式の日帰り湯です。泉質の良さと湯船のバリエーションが多いことで知られ、固定ファンが多い温泉です。(このレポの施設はもうありません)

  ※なんとラムネ温泉は立派な施設があったのに2005年更に
   立派な施設に生まれ変わりました。ただいま身動きがとれな
   いため、当研究所、新施設はリポートできるか未定です。
きもと温泉   きもと温泉は不思議な温泉です。施設を新しくしたときに旧浴槽を含む湯小屋をそのままにして増築したので、現在ほぼ同じ大きさで同じ雰囲気の湯が違う料金で開放されています。きれいな施設がお好みの方と共同湯ファンのかたとで好みが分かれる所です。当研究所は両方入浴しました。しかし源泉は一緒です。
  
6時から22時。100円。
しづ香温泉   いかにも大分の温泉らしいおおらかな名前のしづ香温泉です。この名前源泉を申請したおばあちゃんの名前をそのまま浸かっており、分析表の源泉名がそのまま「しづ香温泉」なのです。なんともほほえましいネーミングです。当研究所長湯ではこのしづ香おばあちゃんの湯が一番のお気に入りとなっています。洗い場の鬼のようなでこぼこ千枚田も湯の濃さを感じさせます。
  
7時から18時半。100円。
千寿温泉   しづ香温泉と同じく共同湯ファンのストライクゾーンど真ん中の共同湯、千寿温泉です。全て回るのはちょっとという方は、ぜひこちらをご訪問下さい。
  
8時半から21時。100円。
ながの湯   炭酸泉日本一の長湯の中でも入浴中に最も強く炭酸ガスを感じる、息苦しいほどの源泉を持つながの湯です。キャンプ場の温泉でキャンプ好きの方はもちろん、家族湯利用の方にも便利な温泉です。
  7時から21時。200円。
かじか温泉   かじか温泉はラムネ湯のそばにあり、カニ湯と反対方向の温泉です。長湯温泉の宿泊施設は概ねどこも外来可能のようで、こちらかじか温泉は「食事」と「宿泊」に入浴がついているようです。しかし湯は自家源泉で内湯と露天両方の湯船があり、特に露天風呂は隠れ家のような雰囲気で当研究所かなり気に入っております。画像から何かを感じられた方は是非お試しあれ。ちなみに食事も極上のうまさです。
  
時間未確認。300円。
       
       
       
一般不可温泉   九州は言わずとしれたスーパー温泉天国です。火の国と呼ぶべきは熊本ではなく、「九州というエリア」なのです。豊富な温泉は様々な利用のされ方をしていますが、その中には会員しかはいれない温泉や全くのマイ温泉も存在します。うらやましい限りです。
飲泉所   長湯の飲泉療法は非常に有名で炭酸泉は胃腸にきくなど様々な効能があるそうです。ヨーロッパでは一つの治療法として確立されている飲泉ですが、なかでもドイツと関係が深いそうです。


天満湯
   初めて天満湯を知ったのは「南さんの外湯100選」の本だった気がします。確か当時50〜80円位の値段が表示され、ものすごく旅心がかき立てられたのを覚えています。

  まだ見ぬ天満湯はどのような温泉だろうか。様々な思いと年月を経て初めて、長湯の地を踏みました。
  想像したとおりの静かさでした。はずれの時間帯ということを差し引いても、ずっと貸しきりで落ち着くことこの上もありません。適温の湯は長湯向けで正に文字通りです。
   土類泉でも濃い物、薄い物ありますがここは丁度良い気がします。
  静かに音もなく湯が注がれ、溢れていました。



長生
   長生湯も確か本には50〜80円くらいと書かれていた気がします。(まあ、御前湯もそうなのですが)


  しかし明らかにこの状態は新築したのでしょう。200円になっていました。
  河畔にはこの様な温泉の廃湯があちこちに出ていますが、さすがこの辺の土類泉の濃さは半端な物ではなく、成分が結晶化してドームのようになっているところが随所にあります。湯船や洗い場の千枚田万枚田状態なのよりもすごい気がします。
  立て直すとやっぱり前が良かったと言うことが多いですが、ここはかなり気に入りました。
  ちょっと200円が痛いですが。湯船は入浴しやすく、何とも落ち着く物でした。湯もいい感じで天満湯から歩いてここに来ましたが、かに湯、天満湯、ここと3つですでに3時間以上経過しています。この後どうなるのでしょう?   ここはおすすめです。



かに
   生まれて初めて購入した温泉本の中にあったいくつかの野湯系の露天風呂。北海道の「カムイワッカ」、青森の「奧薬研」、秋田の「河原毛地獄」、群馬の「尻焼き」、岐阜の「新穂高」「下呂」、大分の「天瀬露天風呂群」などと並んでいつか絶対訪れたいと思っていた場所の一つがここ「カニ湯」でした。(結局ここが最後の最後でした)
  この湯の色、周囲の川のきれいさ、河原にぽつんとあるロケーション、さぞや素晴らしい所だろうという訪問前の期待は、実際の訪問で全て満たされました。ここは地上の楽園の一つです。
  
左:カニ湯の入り口です。実際は湯船に面した方ではなく、支流の護岸にこの様な秘密基地の入り口ような状態で温泉ファンを待ちます。
  ここから降ります。本当に隠し系の温泉ファンの心をくすぐるアプロウチです。
   県道側の展望台より。中央の湯気が上がっているところが目的地です。
  天満湯の方から歩いてくるとこんな感じで出会うことになります。
  いや〜いい。このまま、湯船に向かってルパン三世のように平泳ぎよろしくダイブしたいです。
  なんと気持ちよさそうな画面でしょう。これほどの温泉が無料でほったらかしとは。九州は不公平です。
  左の湯口から極上の炭酸泉が「ゴフッゴフッ」と暴れながら出てきます。
  ゴールイン直前。もうまっぱなのに、まだシャッター切っています。
  来ました〜。人がいないのを良い事に素っ裸で右往左往。やりたい放題です。 極上。


ラムネ温
  カニ湯から天満湯と反対の方へ歩くと200メートルほどでラムネ温泉です。ここは旅館が経営する、無人のお賽銭式の温泉で泉質の良さから固定ファンが沢山います。
  

  ※もうこの施設はありません。建て替えられました。
  半露天のような作りで周囲をこの様な美しい木の板で覆っています。
  中は広い敷地内に湯船を複数設けてそれぞれ貸し切りに使う感じでした。
これで3つ。

下の画像の一番奥の大露天で4つでしょうか。


きもと温
  天満湯、カニ湯、長生湯、ラムネはどこか一カ所に車を停めれば、4つ歩いて簡単に回れます。

  このきもと温泉からは車が良いです。ここは県道沿いにあり、ラムネ温泉の先で橋を渡って県道に復帰し、後は役場と反対方向に進みます。
  ここはユニークな2元方式になっていて、実はこの新しい湯船と浴室と、下の画像の旧湯船旧浴室は値段が違うのに隣り合って立っているというものです。
  こちら安い方。旧浴室です。共同湯ファンならばこちらがよいでしょう。
  オーバーフロー。只湯を捨てています。長湯はすごいところです。


しづ香温
  いかにも九州らしい名前のしづ香温泉。源泉を申請するときおばあちゃんの名前をそのまま使ったと言うことです。
  ここはかなり車通りがある県道に出入り口がほとんどスペースなく面していて、実におもしろいです。
  湯の濃さというか、析出物の付き方はここが一番すごかった気がします。
  安いのに大きな湯船も贅沢感があります。しかし、もう6つ目。しかも長湯ばかりしていて、かなりてんぱってきました。
  洗面器は化石のようになっています。洗い場も痛くて座れるところがあまりありません。
  注ぎ口。茶碗の置き場所が丸い形に縁取られているのがすごいと思いました。
  湯が流れるというか、流れ出していく形に床に模様ができていくわけです。
  何となく生理的嫌悪感がするのは私だけでしょうか。
  完全に石です。


千寿温
  更に進むと千住温泉があります。
  横からです。ここに車を置きました。
  ここも床がすごいです。
  湯はやや透き通っているかなと思いました。
  脱衣所と一体の所が少ないのはやはり湯の成分との関係でしょうか。
  やはりすこし透明度が高いです。
  この模様をすごいと見るか。
ああ、鳥肌が。



なが
  長湯ではどちらかというと新興のながの湯です。全てが新しい感じです。
  日本一の炭酸泉というのが長湯の売りですが、体につく気泡ではお隣「七里田のS湯」にはかなわないでしょう。でも、少なくても鼻に感じる舌に感じる炭酸というか二酸化炭素は、ここながの湯が長湯で一番でした。
  安楽温泉系の色です。


かじか温
  表側からは旅館と書いてある「かじか温泉です。」
  裏。ここからラムネ温泉まで徒歩1分です。そして下に見えている板戸の裏が露天です。
  こんな感じに外からは見えます。
  そして脱衣所側からはこうです。とにかくどのスペースをとっても小さく狭く、当研究所の画像がこんな限られたアングルからのものばかりなのも足を運べばおわかりいただけると思います。
  小さくはあっても、湯も良し、眺め良し、静かで落ち着きます。
  内湯です。独自源泉なのにすごい投入量でした。湯口に注目。
  ちなみに食事をしても入浴料金は変わりませんでした。(300円)
  でも味は本当によろしく、この『地鶏定食(1500円)』は涙ものでした。鶏の「たたき」「焼き鳥」「みそ炒め」「水炊き風のおつゆ」など。
  露天風呂でご満悦の主任研究員。 ああ、鳥肌が。


ジモ・自家泉
  長湯はそれこそ掘れば湯が出るというイメージがあり、引き湯と言うよりは全ての共同湯・宿泊施設がそれぞれに源泉を持っているのではないでしょうか。   そうした中で長湯のジモや自家泉はネットで紹介されているものが多く、当研究所でもいくつか発見したものをご紹介したいと思います。なお、名称は省略させていただきます。
  いかがですか。どれも簡単に見つかる物ばかりですので、たまたま人が周囲にいるときに訪問できたら少しお話を聞いてみる位の接し方だと気持ちよく旅ができると思います。当研究所も見学させて頂いただけです。最初からジモ・自家泉とわかっているのですから。




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