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奥日景温泉
 昔、有名な秘湯・七味温泉のそばを流れる松川源流部には温泉が自噴している場所があり、そこには足下自噴泉浴槽の湯船とまさしく泉源の真上に据えられた”土管の湯”がありました。
 このうち土管の湯ははっきり足下自噴泉だった記憶があり、現在たった1枚だけ残る画像にもはっきりと立ち上るあわあわが写っているのですが、露天の方はおぼろげな記憶しかなく、もしかしたら、違っていたかもしれません。
 この温泉は七味温泉から万座温泉へと続く林道沿いにありました。今はガイドの虎と名前を変えた信州のご当地ガイドの走り”Where are you?”という雑誌に載っていたものを当研究所探して入浴してきたものです。当時の野湯としてはかなりポピュラーなもので、わりとメジャーな雑誌にも画像入りで紹介されていました。
 どなたがお作りになったのかわかりませんが、この足下自噴泉浴槽の”土管の湯”はそれは見事なもので、八九朗温泉の天然ジャグジーと遜色のないものでした。おまけに泉質もなかなかお目にかかれない墨湯の類で入浴すると細かな真っ黒い粒子が体やタオルにいっぱいにつき、タオルはすぐ濃いネズミ色に染まってしまい、体からはしばらく硫黄のにおいがとれませんでした。
 この温泉は上記の通り、川の源流部にありましたので、よくよく水害に遭い、そのたびに愛好家の方達に整備されなおしていましたが、ある時、土管が土砂で埋まるのではなく、土管自体が流されるほどの大水が出て、この温泉は完全に消失したと聞いています。(現状不明)。

この温泉は現在入浴できません

  上:気泡まで写っている足下自噴泉。この温泉がもう入浴できないのは本当に痛いです。こんな貴重な足下自噴泉、滅多にありません。この温泉は基本的に泉温は40度弱くらいではっきりいってかなりのぬる湯です。それでもこの土管の湯は風があたらないのと、自然な温度低下が防げたので、”あがり湯”の役割を果たしていました。   下:こちらは普通の浴槽でしたが、泉温に対して湯船が大きすぎ、はっきり言って秋のこの時期にはちょっと寒いくらいでした。元々このあたりは紅葉の名所として大変有名で、ここから僅かに下った五色の湯温泉は露天に浸かりながら紅葉を眺められる温泉として知られています。皆で、交代で上の土管湯に入って暖まっていました。


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