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角間温泉

  角間温泉は長野県の渋・湯田中温泉郷の中にあっても、非常に地味な存在で、訪れる人は多くはありません。メディアでもほとんど扱われることのない角間温泉ですがしかし、当研究所では長野県でも最上位にランクされる温泉と位置づけています。
  小さな小さな温泉街にはおみやげ物屋なども一軒もなく旅館数軒と共同湯が3軒あるのみです。しかし、その中心となる旅館と3軒の共同湯がすべて最高レベルの温泉なのです。


  ※長野県には北部エリアに角間温泉が2つあります。こちらは「山ノ内町の渋・湯田中温泉郷の角間温泉」です。訪問の際には、「上田市そばの角間温泉」とお間違えなきよう。


温泉街の風景
  角間温泉です。湯田中温泉の方から上がってくるとこの大湯(画像中央)と越後屋さん(同右)の前に出ます。左手の酒屋さんにPの場所を聞き、駐車した後車の鍵と引き替えに300円で共同湯の鍵を貸してくれます。基本的に角間温泉の共同湯はジモ扱いですが、ここでは入浴料金でかぎそのものを貸してくれるのです。ジモの鍵、その道の温泉ファンにとっては夢のアイテムです。この鍵は3軒のジモで共通に使えますので、後はどの共同湯から入っても何時間でも何回でも入れます。基本は全て中をのぞいた上で無人のところを選ぶということでしょうか。誰もいない湯船に身を沈めると、湯の溢れる音と注ぐ音以外は何も聞こえてこない極楽の世界が広がります。
汲み湯にも組合があります。
ほとばしる湯。ああもったいない。


角間温泉
大湯   角間温泉の中心部に位置する共同湯。
滝の湯   大湯から徒歩30秒。均整のとれた湯小屋はとても美しいです。中はうたせもあります。
新田の湯   一番下手にあり、坂を上がってくると最初に目に入る共同湯。当研究所一押しです。
越後屋   周囲の集落、つまり温泉街ではないところで土地のおとうさんおかあさんの口から次々にほめ言葉が出てくる優良な源泉を持つ湯治旅館。一泊二食8000円くらいだそうです。

越後屋
 画像中で手前が越後屋、隣が「ようだや」、その左前が共同湯「大湯」です。大湯はこちらが正面のように感じてしまいますが、実は黄土色の2枚の扉は洗濯湯の入り口です。
  越後屋の廊下です。進行右手壁面に手前から、3つの家族湯、1.ローマ風呂 2.大浴場 3.檜のお風呂が続きます。また、左手のサッシの外には露天風呂があります。それぞれ一旦服を着ないと行き来できません。
  そして真打ちローマ風呂です。この越後屋は2つの源泉を使用しており、周囲の方いわく「越後屋さんはいいお湯を持っている」という源泉がこのローマ風呂にのみ注がれています。私はこのタイルが美しいローマ風呂を温泉の本で石川理夫さんが紹介しているのを見て、知りました。でも、ここに入るまでそのような性格を持った風呂だとは知りませんでした。この源泉は自噴しており、それ故湯量に限界がありこのローマ風呂にしか注げないのだそうです。ちなみに後の2つの内湯には大湯の湯が注がれているそうです。   このローマ風呂、形でわかると思いますが、丁度大人2人で左に寄りかかってリラックスしてはいるようにできています。お尻のアール、背中のアール、枕の位置、足の置き場実に巧みに計算されている浴槽です。ちなみにお尻から足下までの段差は意外に深く15センチ前後で、一番深いところに座れば、丁度肩まで入る深さなのです。右手の源泉は巨大なガマガエルです。湯は満々と音もなく満たされており、体を沈めるたびにざざ〜と溢れ、小上がりのすのこなどに上がって休んでいるとまたいつの間にか満水になっています。
  中はこの様な位置関係になっています。小上がりに腰掛けてもベンチに座っても休めます。もちろん鍵付きの家族湯なので、トドになってもオーケイです。正に大人の隠れ家といった風情の越後屋です。
  手前から2つ目の大浴場です。ここも貸し切りでした。
3つ目の檜の浴場です。ここも貸し切りでした。


大湯
  大湯です。ここまで寄るとたらいが見え、手前が洗濯湯の入り口だとわかってきます。
  浴槽です。一番素直というか無難なスタイルです。

滝の湯
  滝の湯です。大湯よりシンプルな木造で、好感が持てます。
  周囲のガラスの感じがまた古さを醸し出しています。
  滝の湯です。旅館にも負けない岩風呂と打瀬です。
  入り口を入ったら即脱衣所と湯船という共同湯王道のスタイルです。


新田の湯
  当研究所一押しの共同湯、新田の湯です。一番下手にあるため、周囲は完全な民家ばかり、正に生活の中の共同湯、さりげない佇まいです。
  通りにたいして何の脈絡もなくいきなり扉があり、開けたら即脱衣所と湯船が飛び込んできます。
  左が男湯です。
  この湯船の不思議な青さが真骨頂です。同じ湯とは思えないほどこの新田湯の温泉水は澄んでいます。
この扉の外はいきなり車通りです。
  ひしゃくのあるところがわかるでしょうか。この飾り気のないシンプルな汲み湯。ひしゃく一個分しかあいてません。右の水溜は沢水です。
湯汲み口です。
湯船です。


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