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四万温泉

  四万温泉というのは不思議な名前です。漢字の使い方が実にユニークです。四万温泉の湯は飲泉すると胃腸病を始め万病に効くとされ、その万病が「いちまん」ではなく、四万「よんまん」の病気に効くと言うところから「四万温泉」と呼ばれるようになったとのことです。
  温泉街は縦に長く川沿いに沿って分割されていて、それぞれの集落の中心に共同湯や飲泉場が1〜2軒たっています。共同湯はそのどれもが個性的で素晴らしく、更に9時〜15時の間で有れば、訪問された方は誰でも自由に無料で入浴しても良いことになっています。(但し山口露天風呂のみ、夜まで利用可能)
  温泉街の中心は河原湯付近で、四万グランドホテルの手前の細道と裏の細道が最もにぎやかな場所となっており、メディアで有名な旅館「四万たむら」や「積善館」もここにあります。


四万温泉の歩き方
   四万温泉は下流より、「温泉口」「新湯」「ゆずりは」「日向見」などの地区があり、共同湯はそれぞれの地区に散っています。全てを歩くとかなり大変ですので、概ね、「新湯」のPと「日向見」のPに止めるのがよいです。その内「新湯地区」のPはトイレこそありませんが、大型車でも何とか止められる比較的大きなものです。ここに車を置くと「河原の湯」までは徒歩3〜4分、「上ノ湯」「山口露天」までは徒歩5〜10分くらいです。お店を見たり、日帰りで積善館を利用するのも便利なので、お勧めします。また、日向見薬師堂の手前の日向見地区のPは「新湯地区」ほど大きくはないですが、大型車も大丈夫だと思います。(普通車は共同湯の真ん前に大きなPあり、入り口の幅が狭く大型車は不可)



温泉街の風景 
    四万温泉を象徴する景色。右の川が四万側、左が新湯川、中央の合流点に共同湯「河原の湯」がある。この様な極上のロケーションにあるばっちり管理が行き届いた共同湯を無料で開放してくださっている地元の方達に惜しみなく感謝したい。背景は四万グランドホテル。この左側が温泉遺産でも有名な積善館。
   四万温泉に沿って流れる四万川。温泉成分の影響を受けているのか、エメラルドグリーンやサファイヤブルーなど湯だったら何も考えないで飛び込みたくなるほどの美しい色を見せます。(しかし実際には多くの観光客がいる上、ダム直下の水なので激冷たく、川遊びもできません)
                  
  以前放置されていた浴槽。湯の正体がわからず(オーバーフローによる清潔な捨て湯なのか排水なのかわかりませんでした。ただ、温度はかなりあったので排水とは違うかなと思いつつ、勇気が出ませんでした)スルーしました。
    温泉街のあちこちで見られる飲泉場。ここがかえる君の湯口です。(温泉動物園参照)
   氷のオブジェ。四万の冬の冷え込みはきつく、氷点下になる気温を生かして何かできないかと温泉街の方達が試験的に作ったものだそうです。根気よく水をかけると巨大なつららを伴った氷のオブジェができていくのですが。(ここは夏しか使わないプールです)
    左・誰しもが共同湯かと思ってしまう、「ゆずりは飲泉場」。


   下・建物の中。何となく大仰なのみ場です。
  最近(平成18年6月頃)御夢想の湯が完全新築にて改装されました。   ご覧下さい、この豪華な作り。これで無料なのですから、感心します。(斜線は雨。豪雨でした)



四万温泉・共同湯・日帰り湯
河原の湯   トップの画像の共同湯。鉄分が豊富なたっぷりの熱めの湯が掛け流される極上の共同湯。独自源泉で河原の湯の組合が守り続ける。浴室も外観同様個性的で、上述の通りこの共同湯が無料で開放されているのはものすごいことだと思います。まだの方は是非ご自分で御体験ください。
   9時から15時。無料。
御夢想の湯   国より重文に指定されているかやぶき屋根のお堂、日向見薬師堂。そのお堂の隣にたつ、河原の湯と並ぶ四万を代表する極上の共同湯が御夢想の湯です。共同湯なのにどう考えても一人用にしか見えない木造の洗い場と浴槽は共同湯がお好きな方は誰でもやられることでしょう。
   9時から15時。無料。
上ノ湯   「新湯」のPより、川沿いに下流に戻った方に「温泉口」の温泉街があります。中間よりやや新湯寄りの左手に共同湯「上の湯」が右手に降り口があり、川底近くまで行く途中で対岸の山口露天風呂が見えてきます。やや回り込むように橋を渡って、対岸に行けば極上の無料露天があります。
    
9時から15時。無料。
山口露天風呂   同上
    
9時から21時。無料。混浴。但し湯船は大小4つ有り、お互いがあまり見えないようにできています。
四万グランドホテル   河原の湯から徒歩一分。四万たむらと経営が一緒なので、ここに泊まるだけであこがれの四万たむらの露天「木霊の湯」や幻の露天「竜宮の湯」など全ての浴場の利用が可能になります。その上部屋付きのバスは、バスそのものこそユニットバスですが、比較的大きめの浴槽に、10階でも11階でも各室全ての部屋に四万たむらの森の源泉が来ており、部屋で掛け流しのマイ共同湯ができます。一粒で三度くらいおいしいので是非どうぞ。当研究所は両親を連れて行きました。
       
宿泊利用。
四万たむら   同上。温泉の雑誌には必ずと言っていいほど載っている露天「森の木霊の湯」は必見。また、露天はやっぱり開放感が一番という方は、本当に川床にある増水時には完全に没してしまう「竜宮の湯」がおすすめ。
         宿泊利用。
積善館   ある意味四万の至宝。共同湯よりも四万の歴史を味わえる部分をもっています。
湯の泉   温泉街を離れ、ダムを過ぎ、四万温泉を遙か下に見る位置にあった無料の露天。温泉ファンならば誰もが知る存在でしたが、
    とうとう平成16年を持って閉鎖されました。







河原の湯
    ここも全国に誇る共同湯です。この周囲のロケーション。味のある石垣模様の壁。岩風呂とタイル風呂のいいとこ取りしたような浴槽。そこに河原湯源泉の少し塩分と金気を感じる湯が掛け流されています。
   扉を開けると左方向に脱衣所で、一応、浴室は分離タイプです。
   中は半地下風になっており、湯船の底は川床と似た高さなのではないでしょうか。四万の湯はどこも飲泉を意識しており、ここも風情のある竹のカップなどが置いてあります。
  後ろは少し剥き出し風の岩風呂肌ですが、恐らくこういう演出でしょう。



御夢想の湯
  初訪問時はこれが薬師堂だと思っていました。しかし、これは一種の門で、本命は後ろにわずかに見えている階段の先のものでした。
御夢想の湯です。とても大きなPが左にありますが、前述の通りここへ降りるわずかなスロープが邪魔して普通車限定に近くなっています。
  しかし、こんな外観からも浴場とはわからない一級品のジモのような共同湯をよくぞ一日6時間も無料で開放して下さっているものです。
由緒の正しさがあちこちに見られる四万温泉です。


    下の画像:ここは入浴者と比べていただければよくわかると思いますが、共同湯なのに本当に湯船はちっちゃいです。よく草津の「関の湯」も小さいイメージで語られますが、絶対ここの方が小さいです。


新・御夢想の湯
  平成18年6月頃突如として御夢想の湯が場所も移して完全新築にて改装されたと知人から知らされました。今まで御夢想の湯と言えば、上記のように四万で最も年季の入った、風情のある共同湯だったのですが、   新しい建物はまるで「野沢温泉・大湯」のような四万温泉のシンボルとしての役割を担わされたかのような造りでした。
 入り口中央には御夢想の湯の由来が描いてあります。
  この通り。
 中も外から見たまんまのぴかぴかさですごいです。
  中も豪華。正面は洗面所で、左がトイレ。トイレは最新式のウォシュレット付きで感激してしまいました。
  中からは渓流が望めるような大きな窓がありますが、露天はありません。脱衣所からは半地下風に階段がついていましたが、渓流に向かって自然に傾斜があるだけのようです。(掘り下げた訳ではない)
  下:湯舟は無垢の石をくりぬいたもので、こちらもあまりの手の込みようにうなってしまいました。
  湯は癖のないものですが、以前の激熱ぶりは影を潜めました。  この石の肌触りは何とも言えず最高です。


上ノ湯
  4つの中では最も地味な上ノ湯です。が、河原の湯はいつも人気、御夢想の湯は2人で一杯、ということを考えると落ち着いてはいると言う観点で考えれば、ここも素晴らしい共同湯です。
   立て直された湯小屋は近代的な雰囲気ですが、湯船の隠れ家感は非常に貴重なものでたっぷりの湯に身を沈めれば、癒されることこの上ありません。
   湯船はそれぞれに大人一人が丁度良く、意外に深いので浴感はたっぷりとしたものがあります。
   切石風の湯底も感触が良く、肌触りもなめらかです。湯口が析出物の結晶だらけなのがわかるでしょうか。


山口露天風呂
   新湯のPから川に沿って下流に歩くとやがてこの小さな看板が目に入ります。
   全体的にはこんな感じです。ここから川に下ります。
   スロープからはいきなり美しい四万川の渓流と露天風呂が同時に視界に入り、温泉ファンならばもうここですでに気持ちを抑えるのが難しくなってくるでしょう。
   スロープを降りきったところに鉄の門があり、ここが閉まっていると利用できません。まあ、時間内はたいがい空いていますが。
   いかがですか。この渓流の色。私はこれほどロケーションがよい、きちんと整備されてコンディションも整っている無料露天を他にあげろと言われてもそう出ては来ません。

   正面の四阿は悪天候時にも楽しめるように露天の半分にかかっています。その後ろの小屋は男女別に分かれた脱衣所で、扉も閉まります。
   橋の上からです。この日は2月の中旬で、朝方は氷点下8度でした。今、やっと空気が温んできました。
   段々畑のように湯船が設置されています。それぞれ温度も違います。お約束通り上段の方が暖かいです。
   いかがですか。この四万温泉の個性的な共同湯の数々。4つすべて一日楽しんでも0円です。




四万グランドホテル
  上の画像:外観です。手前の2階建ての建造物は他の旅館やおみやげ物や、食事どころ等です。その背後の空中回廊でつながっているのが、グランドホテルです。右の建物の最上階に、この左の画像の展望浴場があります。

   左の画像:四万にもこういうお風呂があるのだと思いました。これだけの高さから周囲が見晴らせるとそれはそれでいいです。
  一階の大浴場です。言うまでもなく2つとも、掛け流し、こちらは露天付きです。
  料理は和洋折衷です。テーブルに所狭しと並んでいましたが、全部写したものは却ってよくわからない印象になるので、メインディッシュだけにしました。ローストビーフです。


四万たむら
   幻の露天風呂というサブタイトルの竜宮の湯です。なぜ幻かと言えば、川の増水時は水没して利用できなくなるからだそうです。    まあ、確かに河原ではなく川の敷地にありますねこれは。しかし欲を言えばもう少し水量がほしかったです。
    「たむら」は浴場数がものすごくたくさんあり、次々とはしごができます。この下のは「岩根の湯」という内風呂です。 やはり当研究所はこういう感じが落ち着きます。
そして「たむら」で最も有名な「森のこだま」です。   でも私は個人的には露天だけで考えれば、「竜宮の湯」の方が良いと思うですが。
   総檜造りの浴場「御夢想の湯」(共同湯と同名)です。これだけいろいろな湯船があると本当に楽しめます。ここも30分以上貸し切りでした。みんな露天に行ってしまうのですよ。    普通の風呂ですが、ここから更に別の露天「甌穴」にいけます。露天だけで3タイプあるわけです。


湯の泉
    上の画像:これは湯ではありません。四万川のダムを越えた更に上流の方です。下の露天のすぐ下が滝壺になっています。夏でしたが、さすがにここにはチャレンジできませんでした。    巨大な岩盤の上を滴る水はしびれるほど冷たく、どちらかというと痛いという印象です。
    下の画像:廃止温泉に入れようかとも思いましたが、四万の仲間にしておくことにしました。ちょっと来るのが大変ですが、お弁当を持ってドリンク持ってここまで来れば、一日ハイキングや川遊び、温泉と遊べる桃源郷でした。    湯は夏向きの比較的ぬるめのものでずっと上がらなくても入り続けられます。汗をかきすぎたら水を浴びてまたもどる、一度来ると2〜3時間はいれます。右の塩ビ管がオーバーフローの湯を下の湯船に供給します。
   この画像は湯の泉のP(路肩に止めるだけなのですが)の少し手間です。さすがにダムの裏側の行き止まりの道の終点直前は誰も人が来ません。国道353号はいつ苗場と結ばれるのでしょうか。人が来ない高速道路を造るのならばここに予算を回してほしい・・・。    ここはキャンプにも良いと思いました。ただただ整地されたうえでほかしてある空き地です。広さは相当なものですが、こういうところでこそ当研究所の研究室は生きるのです。やはりトイレがついているのが大きいですね。(男だけならいいのですが)



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