温泉文化研究所(HOME) 》 別府温泉共同湯 》 NO.91 鍋山の湯




鍋山の湯
  別府3大秘湯という言葉があります。実際日本三景など日本人は昔から”3”という数字にちなんで物をまとめるのが好きなことは否めないところでしょう。そして、実際に別府にはいわゆる“野湯”と呼ばれる“無料の露天風呂”が3つ存在し、そのすべてが「泉質・ロケーション(秘湯度)・地元密着度」などにおいて「別府ではすばらしい」だけでなく、全国的にも群を抜いてすばらしい存在となっています。それぞれにタイプの違うすばらしい個性を持った“ほったらかし温泉”がここでとりあげる「つるの湯」「鍋山の湯」「へびん湯」なのであります。
  鍋山の湯は明礬温泉の温泉街を抜ける国道500号の最初のヘアピンカーブを道なりに行かず直進した先にあります。このカーブ、日帰り湯で有名な「湯屋えびす屋」さんの前にあり、ここを岡本屋さんの売店方向へ進まず直進(道路法規的には左折なのでしょうか)すると言う意味です。この道は基本明礬薬師寺というお寺さんへの道でもありますので、最初は薬師寺の看板に従っても良いです。しかし道はほんの100㍍から200㍍で今度は左にヘアピンカーブを描き、薬師寺さんはここでお別れ、お寺の方へ上がらず、みちなりに進みます。道は途中でじゃり道に変わり、年によっては普通車だと底をがこがこ打ってしまうほどの悪路へと変わりますが、逆に右に大きく回り込みながら見晴らしは最高の状態になります。(ここから遙か眼下に前述のつるの湯が見晴らせます)。見晴らしの良い直線に変わってから500メートル前後(薬師寺さんからは1キロ弱)でY字路が表れますがここは直進します。(ここを左に坂を下るようにして分岐していく道の先には後述の3大秘湯の中でも「最も秘湯度が高い」へびん湯へと至ります)。分岐後、道は悪路のまま左右にくねりながら500㍍ほど続き、最後に下の画像のような「鍋山湯源郷(なべやまとうげんきょうと読むのでしょうか、なかなかしゃれています)」という石碑のようなものが立っている広場にでます。この広場かなりの大きさなので車を「でん」と止めたくなりますが、休日によってはかなりの台数が来るものと予想されますので後から来る方のために整列駐車を心がけましょう。そして画像中央の車止めから水が枯れてしまった沢(季節によっては流れている場合もあり)を逆行していきます。沢は途中から斜度を上げ、運動不足の身には結構“来る”ものがある距離を歩きやがて左右の視界が開け始めます。そこからは基本“上の方”を目指して探してください。進行右手の上手の方に最初の湯船があります。ここは鶴の湯・へびん湯と比較すると3大秘湯の中で「最も景観に優れている(見晴らしがきく天空温泉であるということ)」という特性があり、更に「火山性の黒湯が楽しめる」「泥湯が楽しめる(泥パックし放題)」という3つの特徴を併せ持つ温泉です。離れた場所にいくつか湯船がありますので、混雑具合や見晴らし、温度などでお好みで選んでください。3大秘湯の中では唯一脱衣所も何もない、本当に野外ですっぽんぽんにならなければならない温泉ですので女性はお覚悟のほどを。(先客がいるところでタオルを巻いたり、湯浴み着を使用する場合には必ず声を掛けてからにしましょう。)


  上:広場の鍋山の湯入り口前にて。   下:一番上の湯船より、扇山、別府を望む。


2003年4月訪問の画像を再編集しました。  (上:遙か別府市街と別府湾を望む)
  薬師寺を過ぎて少しするとこの様に見晴らしがききます。   そしてそのまま直進するとこの様な石碑が建つ広場に出ます。
  車止めから中に入り、水のない川をさかのぼります。   途中川は結構本格的な渓流となり、歩くときは川岸を勧めます。
  このあたりでもあちこち噴気が出ていて、テンションがアップ!   やがて左右が開け、見晴らしがきくように。
  進行右手には火山性物質のためはげ山になっている場所があります。先客がいる場合にはまっぱの男性がいることも。   その中で自然石が固まっている場所があります。そこが最初の湯船です。
  鍋山の湯は上述の通り、硫黄の強い香りがする黒湯が楽しめます。   最初の湯船は上段下段とに分かれています。
  登り道同様一体は火山地帯なので、至る所で、ぼこぼこと湯が見られます。。   煮えたぎっています。
  場所によってはこの様に崖になっているところもあります。   また「ぼっけ(※)」になっているところもあります。
  こちらは最上段の湯船。見晴らしは最高です。   手前の湯。黒いです。
    ※ぼっけとはアイヌ語で「煮え立つ」という意味を語源とする“泥火山”のことです。阿寒湖の周辺が有名です。
  奥の湯。白いです。   手前の湯船からは別府市街と別府湾が望めます。
  火山性の水たまり、湯ではありませんでした。   ここも煮えたぎる湯が小さくぷくぷくと。
  これがおそらく某雑誌の表紙のアングルです。(私は2003年に写したので、オリジナルです)   レンズを指でおさえてしまった~~。

  この温泉は某有名温泉雑誌(自○人)の表紙を飾ったことがあり、個人的にはそのあまりの美しさにプロ相手に対抗心をふつふつと抱いております。いつか緑が美しい扇山をバックに私もあの画像を!!   この様な旅館でも滅多に入れないないような濁り湯(それも濃い~のを)をいただくことができて、24H無料!!なんとすばらしい場所でしょう。絶対行くべし!!





鍋山の湯途中より下車し、別府の市街地を望む。左眼下には鶴見霊園が。




同じく遙か下につるの湯を望む。

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