温泉文化研究所(HOME) 》 別府温泉共同湯 》  NO.80 神丘温泉

神丘温泉
  神丘温泉は別府でも異彩を放つ個性的な温泉です。およそ300年の歴史があるとも言われるこの温泉は毎日の生活の一部として用いられる生活温泉たる共同湯的な側面と九州大学が学術的に実証した「原爆症に効果がある」湯治温泉たる側面とをもっています。特に毎日欠かさず使用される生活温泉としての側面をとらえれば、この物価高が右肩あがりで続く日本という国でおそらくは最も安いであろう50円という入浴料金(無料の温泉は除きます)を今も維持し続けている管理人さんに畏敬の念を抱くと共に共同湯王国別府の旗手として末永く施設維持をお願いしたいものです。
  神丘温泉にはこの50円という入浴料金の普通湯の他に250円という料金の鉱泥湯(泥湯)もあります。
(なお鉱泥湯利用の場合、先に必ず普通湯で体などを洗い入浴することになりますので、料金は共通ということになります。また、女性は一旦女湯に入り、そこから「混浴の鉱泥湯浴室」に移動することになりますが、この「移動の為の通路」が男性の更衣室と兼用になっていて、誰もいないと思って小さな手ぬぐい一枚で油断して歩いているとふいに男性が入ってきたりします。なので入浴用にではなく、移動用に特大のバスタオルを持参した方が良いと考えます。ただし混浴の浴室の方はおおむねグループで貸し切りにしてもらえますので知らない男性と「本当に混浴で入浴」ということにはなりません。ですからバスタオルは移動以外には用いない方がよいです)
  神丘温泉は国道500号の明礬温泉方面への分岐点の信号を海側におれた場所にあります。信号で左折し、わずかに坂を下ったら橋を右に入ります。この道で曲がれないとそのままどんどん急坂を下り、気がつくと鉄輪温泉のライン(ローソンとジョイフルがある変則五叉路)まで出てしまうはずです。橋で曲がるとそこには小倉地区の共同湯「小倉薬師温泉 丘の湯」がありこちらも100円で誰でも入浴可能です。しかし目指す神丘温泉はその左隣にあります。建物の横に大きな看板がありますが、建物自体にはわずかな表示しかないので少しとまどうかもしれません。おまけに意を決して入り口まで進むと更にそこには駄菓子などを中心として雑貨が並び、「温泉がある」とわかっていないと切り出せない雰囲気です。しかし「お風呂」といえば、「普通湯?泥湯も入るの?」と聞いてきますので、希望を言ってください。(泥湯は先客の性別が違う場合、順番待ちとなります。)入り口から視覚になっていた一番手前の部分が入り口になっており、そこをくぐると浴場棟になります。下駄箱に靴を脱ぎ、正面が女湯(女性はここで右を向くと一応のれんはありますがまっぱの男性がいることがありますので注意)、男湯は人工芝の通路を右に進んだ場所にあり、その先が混浴の泥湯です。男性はこの男女共用の通路がそのまま脱衣所となります。泥湯に着替えは持ち込めないようになっているようです。
  普通湯は管理人のおかあさんのお話によれば、「源泉温度を冷却したり、流入量を調整することによって浴槽の温度管理をしている。温泉の効能が落ちるから加水は一切していない」とのことで、実際湯船は浴槽内に湯口があり、そこからじわじわと湯がにじむように投入されていて、静かに湯船の縁からオーバーフローしているようです。ちなみにおそらくこのためと思われるのですが、この普通湯は外気温にかなり左右されるようで、冬はわりと適温なのですが、それ以外の季節には熱くて入れないような温度(45度以上?)になっているときもあるようです。
  泥湯は昔は混浴といっても男性用と女性用の湯船がそれぞれ軽い目隠しによって分断されていて、単に「浴室が一緒」というだけだったものが、今では本当に大きな浴室のほんの片隅にぽつんと湯船があるだけの状態になっています(イメージ的には他に家具の何もない20〜30畳の大きさのリビングルームで4畳半用のこたつを使用している感じ?)。湯船の大きさは大人3人用くらいです。湯船には鉱泥を溶いた湯が満たされており、泥が沈殿して分離しないように下から気泡がわずかにあがってきて攪拌を繰り返しています。湯の色はミルク多めのカフェオレという感じで、実際肌触りも泥湯というにはあまりにもマイルドというかあっさり目でさらさらとしています。


神丘温泉×
2008年1月再訪しました。
  こちら2008年1月の様子。   こちら2003年1月の様子。ほぼ変わっていない様子に安堵しました。
  雑貨売り場から入ると画像中央ののれんの前に出ます。これは男湯の入り口からの視点です。   こちらのれんの前に立って鉱泥温泉の入り口を見ています。女性は手ぬぐい1枚しかない場合、この区間を無防備で走破しなければいけません。急に男湯の扉が開いたら・・・。
  男湯の扉の中はこんな感じです。   いかにも別府の共同湯らしい作りをしています。
  静かに湯を湛える普通湯。霊験あらたかな「神の泉」です。   1950年代に全国的に名前が広まったそうです。
こちら鉱泥温泉です。
  鉱泥湯の扉を開けたところ。正面の植木鉢の裏にかつてのもう1つの湯船があります。   柱の中央を抜けると今の湯船があります。手前の湯溜は「洗湯」と書いてあるのですが・・・。”激熱!!”
  振り返って後ろを見るとこんな感じ。   泥湯は湯底に空気パイプが通っていて気泡があがっています。どうしても「足下自噴泉」なのかと期待してしまいますね。
  すのこの上で泥を乾かす様になっているようです。   暖まったら、泥が自然に乾くまであがって又はいる。それを繰り返すと良い・・・というようなことが書いてあります。


  普通湯はずっと貸し切りでした。適温ですが、体にけっこうがつんと来る湯に思えました   が、日程的に湯巡り後半にさしかかり、すでに100カ所以上入っていて体がまいってきていたので本当のところはわかりません。
  私は基本的にちいぶろ大好きな人なのですが、ここは例外的に普通湯の方が落ち着きました。   湯船は意外に深く、中腰で入る感じ?



温文研ホームへ 別府リストトップへ 県別リストへ
inserted by FC2 system