温泉文化研究所(HOME) 》 別府温泉共同湯 》  NO.79 雲泉寺温泉


雲泉寺温泉
  雲泉寺温泉は別府のラクテンチの眼下に広がる原町にある秘湯です。別府駅周辺の喧噪もここいらあたりまで上がってくるとのどかさと共に静かさもひとしおなのですが、そこは泉都・別府だけあって、駅周辺の共同湯密集度と比較してもこのあたりはそんなに遜色ないほどの施設軒数を誇り、やはりここは日本一の共同湯王国・別府なのだと実感してしまうのです。結局ここ別府では人がいて、住宅があれば、そこに生活温泉がある、というのが温泉を理解する大きなキーなのです。
  この温泉は国道10号からラクテンチへとまっすぐ抜ける道沿いに超然とたたずんでいますが、その外観は別府でも指折りの独立湯小屋で、大通り沿いにある湯小屋としてはにわかに場所にマッチせず、異空間のようです。
  内部はこれまたほれぼれする美しい骨組みの屋根裏が展開し、天井が高く感じて、ほどよい大きさの湯船につかると落ち着くことこの上もありません。脱衣所一体式のウナギの寝床の様な細長い形をしています。ここは愛すべき別府の中でもとりわけ特別な場所です。多くの方に訪問していただきその良さを味わっていただきたい物です。


雲泉寺温泉×
  上・左:愛すべき独立湯小屋の雲泉寺温泉です。国道10号方面から来るとラクテンチに向かって左側に空き地状のスペースがあり、その奥に湯小屋がちょこんと鎮座しています。共同湯の敷地は左が高層マンション、右が2階建ての建物となっていて、その中に建つ平屋の共同湯浴舎はそもそも水平面がやや掘り下げる形で確保されており、ひときわ”取り囲まれ感”が強くなっています。
  この看板の裏が入り口と管理スペースになっています。
  入口。
  何を洗うのでしょうか?洗濯機が据え付けられていました。組合長さん(オーナーさん)が自分の家の洗濯をここで行うのでしょうか?(笑)
  ある年の看板。この段階で臨時入浴(外来入浴)は上から書き足して書き直された上で「五十円」となっていますが、明らかに書き足す前は「三十円」と読めます。(ちなみに洗髪料は二〇円を書き直した様に見えます)
  左・下:入り口を入るとそこは目隠しがあるだけで、左に女湯、右に男湯となっており、脱衣所と浴室が縦に一直線に並ぶ、脱衣所一体式の湯小屋となっています。
  このように脱衣所の左にすのこ状の目隠しがあり、入り口のアルミドアが見えていて、入り口・脱衣所・浴室が縦に並んでいるのがわかります。

  時計の上部分は素通しにみますが、採光を考えられてか、透明なスレート(プラの波板)がはられている部分が多くなっています。(換気のため素通しの部分もあり)

  この温泉は洗い場に源泉の調整コックがついており、(上の画像左端のオレンジのレバー)入浴したままで流量がチェックできます。   昼下がりの雲泉寺温泉。客は主任研究員一人のみ。通りの喧噪もなく、物音一つしない静寂の中にいました。
  何度も何度も入浴を繰り返し、洗い場で体を涼ませます。   結局誰も来ませんでした。




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