温泉文化研究所(HOME) 》 別府温泉共同湯 》  NO.36 錦栄温泉


錦栄温泉
  錦栄温泉は別府市光町にある共同湯です。光町にはこの錦栄温泉ともう1つ“此花温泉”もありますが、どちらもひなびていてとても魅力的な共同湯です。ちなみに錦栄温泉は昔“錦温泉”という名前でした。光町は現在一区・二区・三区に分かれていますが、この内、一区は昔の此花町(区)、二区は錦町(区)・三区は栄町(区)と呼ばれていて、此花町には現在もある此花温泉がありました。そして錦温泉は錦町(区)にあったのですが、利用者は栄町にも大勢いたそうなので、市町村合併時に錦町と栄町を一字ずつとり、錦栄温泉と名付けたそうです。
  錦栄温泉の浴舎はぱっと見、近代的な公民館温泉に見えますが、よくよく観察すると内部は随所に青ペンキや木を使用して作られたと言うことがわかります。特に番台周りや脱衣棚は極めてノスタルジックな雰囲気です。(※2008年初めに改装工事を行うとの噂あり)源泉は市営浜脇温泉と同じものを使用していますが、浜脇温泉は源泉の温度調整にかなりの水道水による加水をしているのに対し、こちらは同じ加水でも井戸水を使用しており、この井戸水が実際には「温泉では?」と感じるくらい生ぬるいもの(夏には25度〜30度に感じました。つまり温泉法で言えば「温泉」に当たる温度です)なので、あまり湯が薄くなっている気がしない温泉なのです。湯船は角の取れた長方形型で洗い場の中央に置かれ、湯も汲みやすく生活温泉として大変ハイレベルです。そうそう、大事な話を忘れていました。当研究所は生活温泉の条件として、『低料金であること』にかなりのウェイトを置いています。それは生活温泉とは毎日欠かさず通うものであってこそ「生活の中に生きる温泉」だと思うからです。例えば一回100円の温泉でも実際には30日で3000円かかることになります。別府では組合加入により、これが月極「800円(最安の組合は500円・600円などからあります)」などの料金となるわけですが、まれに組合員でなくとも購入できる『回数券』というものを販売している場合があります。話が長くなりましたが、当研究所の現在の調査では、錦栄温泉で販売している回数券は別府最安の『30枚1000円』です。これは一回あたりの入浴料が組合非加入の人であっても33円に抑えられると言うことになります。驚異的ですね。


錦栄温泉×
2008年1月再訪しました。
  こちらは2004年8月訪問時の錦栄温泉。   こちらは2002年12月の様子です。
  錦栄温泉は昼の中断時間がとても長いのでも有名です。気がつくと扉が閉まっており、入浴できないということが何度あったことか!望潮温泉の6時間中断に次ぐ長さです。   こちら2002年の料金表。当時入浴料は70円でした。しかしそれ以上に気になる記述が「時間外料金」なる表示。この方式を採用していた浴場をほかに思い出せません。しかしその夜間料金が10円増しのみとは!(東京のタクシーやバス会社に見せたいですね)   ※現在は100円です。
  扉を開けると木造の番台さんと浴室との仕切り戸があります。   脱衣棚。いい感じの風合いになっています。
  この温泉は脱衣所の床がフローリング(といってもワックスなどは効いていないのですが)なので湯上がりも大変気持ちよいです。   洗い場より振り返る。
  美しい湯が満々とたたえられた湯船。   洗い場のバランスがとても良いです。
  幸温泉・天満温泉に続き、またまたヤングファミリーが撮影協力してくれました。   番台さんの入り口。こういう感じもグッドです。

  大変気持ちよくモデルになっていただきました。   生活温泉・大人と子供の社交場・公共の場としての共同湯の側面が切り取れた画像のように思います。




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