温泉文化研究所(HOME) 》 別府温泉共同湯 》  NO.3 東蓮田温泉

東蓮田温泉
  東蓮田温泉は別府の住宅街の中に無数に存在する”完全生活密着型”の温泉の中でも正に共同温泉の名前にふさわしい共同湯です。浜脇温泉と浜脇モールを後にして山の手に向かえば、本当に住宅ばかり並ぶエリアに変わりますが、わずか徒歩で5分程度でこの温泉にいたります。リスト中で前述の「浜脇温泉」は市営ですし、「東町温泉」は区営ですが一応公民館に入っていますのでそれなりの余裕を持って建てられていますが、別府にはこの東蓮田温泉(リストではこの次のNO.4の(西)蓮田温泉も同様)の様に住宅街の中に普通の家の様に立っていて、(両)隣も裏もほとんど間隔をあけずに普通の民家が並んでいるといった光景がたびたび見られます。もちろん駐車場の様なものはありませんし、路駐も難しいです。(駐車禁止になっていない道はありますが、そもそも幅に余裕がありません)。そんな生活密着型の共同温泉にこそ、別府の神髄があり、外観から受ける印象よりも遙かに開放感のある浴舎内は使いやすく、別府の古くからの温泉へのこだわりが随所に見られる正に温泉文化の宝庫なのです。
  東蓮田温泉は別府では一般的な脱衣所一体タイプの浴室です。しかし、湯船の造形はあまり見られないユニークなもので、洗い場に埋め込まれたかの様にわずかに浴槽の縁が盛り上がっているのみです。そしてその湯船の縁が”れんがを正確に継いだ様な”長方形をしており、別府ではあまり多くは見られない意匠だと思います。当研究所が提唱する共同湯の概念では浴室内にはシャワーやカランなどがないことが圧倒的に多く、そのような浴場では皆湯船から桶で直接湯を汲み使うことになります。そのような使用方法を想定した場合、この”洗い場に埋め込まれたかの様にわずかに浴槽の縁が盛り上がっている”という形状の浴槽は非常に使い易い(湯が汲みやすい)のです。加えて東蓮田温泉の湯船は湯が湯船の縁から均等にオーバーフローするほどバランス良く仕上げられており、湯の豊富さを視覚でも味わえる魅力的な浴場となっています。


東蓮田温泉×
2008.01再訪しました。
(そしてようやく入浴画像を撮影できました)
 左隣は車を停められそうに見えますが「月極駐車場」となっていました。  ここにはまだ公衆電話が生きていました。きっと需要があるのでしょう。
 この浴場はいろいろな点で本当に考えられた造りをしていると思います。入り口の前はこのようにちょっと屋根がかかっているだけでも、荒天の日に身支度を調えたり、ベンチでちょっと一呼吸置いたりと便利に使えます。  この温泉は昼の中断が13時〜となっています。他の浴場が12時前後に入浴できないときなども大変便利です。
 扉を入ると正面は目隠し、左に目をやるとすぐに脱衣所が見えます。  別府に最も多い横置きの湯船に平行した脱衣所。浴槽の規模の割には棚の数に余裕があり、使いやすいのが特徴です。
 逆アングル。この様に見えます。なんと湯が美しいのでしょう!  洗い場。ここは珍しくシャワーが付いていますが、このシャワー、水しかでないという噂が・・・。未確認です。


 どうでもいいことですが、男性浴場のタイルがピンクというのは珍しいと思います。私は最初「女湯か?」と思い戻って確認してしまいました。(実際他浴場で女湯に入ってしまったことあり)。
 う〜ん。本当にこの温泉は湯が美しく映えます。


以下は2005年以前のレポートです。

  本当にこの界隈はレベル高いです。こんな共同湯が50円から100円くらいでごろごろしていて、しかも全く無名なのですから。

  この辺は観光色は全くなく、東京から来たというと必ず、親戚の所に遊びに来たか、元々別府出身と間違われるかどちらかです。純粋に温泉に来たといってももう一つ伝わらないようです。
このようにさりげない建物です。
  この雑多な入り口の感じが共同湯です。木のベンチも良いです。番台があるように見えますが、無人のお賽銭式です。
  美しい。かなり初期の頃に訪れたので、なおさらこの界隈は美化されているのかもしれません。湯船から湯があふれかえり、まだ朝のうちだったのに出たり入ったり長居して、のぼせまくり、後が辛い湯巡りとなりました。
  これまたこの脱衣所との一体感。半地下も良いですが、この一体感は共同湯ならではです。
  浴室は湯船と洗い場のみ。どぼんと体を沈めれば、洗い場中に湯が広がります。是非お試しあれ。


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