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生活の中に生きる温泉
 温泉地にあっては湯量の豊富さと温泉地の歴史(いかに長く湯と関わり、生活の中にとけ込んでいるか)を示す一つの基準に洗濯湯や汲み湯場の有無があります。冬場などに沸かさなくてもいつでも入浴以外に炊事・洗濯・掃除などに温泉水を使用できるのはある意味入浴するより贅沢かもしれません。また、温泉の中にはわき出していても、所有者が放棄、湯温が低く利用しにくいなど様々な理由でただ垂れ流しになっているものもあります。その他、足湯、手水湯、植物温泉などここでは入浴以外の形態の温泉を取り上げます。


出雲湯村温泉 (島根県)
豪快な洗濯湯です
  出雲湯村温泉には有名な無料の露天風呂があります。私は完全にこれがそうだと思い込み、とりあえず脱ぎ始めました。しかし、はたと我に返り、記憶とずいぶん違うなと思いました。そこで念のためにご近所で聞いてからと思い、やっとフロではないとわかった次第です。でも、知らずに入浴しても良かったかも。(東京から来た温泉バカがいると笑ってもらった方が思い出になったかもしれません。)


上諏訪温泉 組合員専用洗濯湯(長野県)
  我が心のふるさとの一つ上諏訪温泉は実に湯量豊富な温泉です。上諏訪では源泉はすべて市役所の水道課で管理されており、上水道の配管と同じように市内にはこのような温泉の蛇口が一定の間隔で至る所に設置されています。正に生活温泉です。
  そんな中実に多くの汲み湯場や洗濯湯が街のあちこちにあるのですが、ある意味当研究所が取り上げるに最もふさわしいものがこの「組合員専用」の洗濯湯です。当研究所、共同湯の研究の中でかなり多くの組合員専用共同浴場を見てきましたが、組合員専用の洗濯湯というのは類を見ません。(全国でも数例のみです。)
  このようにかなりの湯量が注がれています。実にこの温泉地の実力を示す光景です。湯枡は深さも大きさも十分にあり、また洗い場にも余裕があり、実に使いやすそうです。


塩原 塩竃温泉汲み湯 (栃木県)
生活に根付いた湯場です。
  又別の場所。冬は道路の凍結を溶かすそうです。
  塩竃温泉には国道400号線沿いにいくつか湯場がああります。塩原はごみごみしたところが多く、それでいてトラックなども走っている幹線国道でもありますので、ゆっくり走ることができず、常にドライバーは安全確認のための路上への注意一点に絞ることを強いられます。しかし、七つ岩の足湯などに車を置いてゆっくり見れば、昔から生きている湯に触れることができます。


上諏訪温泉汲み湯場 T(長野県)
 我が心のふるさとの一つ上諏訪温泉は実に湯量豊富な温泉です。上諏訪では源泉はすべて市役所の水道課で管理されており、上水道の配管と同じように市内にはこのような温泉の蛇口が一定の間隔で至る所に設置されています。正に生活温泉です。
 清水地区の汲み湯場。上諏訪でも最も風情がある汲み湯場の一つ。
 このぶっとい鉄管をひねると湯がほとばしります。


二庄内温泉  (青森県)
   青森県の二庄内ダムの近くにはこのような湯量豊富な温泉がただ垂れ流しになっているところがあります。
  やはり温度が低いのが原因なのでしょうか。しかし夏場ならば結構楽しめる温度だと思いました。
  このようにかなりの量ですが実にもったいないです。ちなみにこの湯ますは深さも大きさも十分にあり、湯船として使用できますが、管理されている温泉ではないので、中はこけがものすごくさすがにつかりませんでした。湯は癖のないもので少し卵臭のする弱硫黄泉ぽいかんじでした。


長峰温泉  (青森県)
  長峰駅から弘前方面に車を走らせると数百メートルでつきますが、何も目印はありません。ただガードレールが切れており降りられるようになっているのが唯一の目印です。向かって進行右側です。坂本さんの超秘湯で見てからずっと探していましたが、3年もかかってしまいました。それくらい見つけにくいです。
  ふたを取るとこのようになっています。ぬるい上に目の高さに下水が来てしまうので、さすがに入りませんでした。左に見える容器で汲んで洗濯などに使う生活温泉なのかもしれませんが、いかんせん利用しにくい場所すぎます。


上諏訪温泉汲み湯場 U(長野県)
 上記の通り上諏訪温泉は実に湯量豊富な温泉です。上諏訪では源泉はすべて市役所の水道課で管理されており、上水道の配管と同じように市内に張り巡らされ、このような温泉の蛇口が一定の間隔で至る所に設置されています。正に生活温泉です。  地元の方は基本的にこの配管から来る湯を、自宅に引いてもらえば自家泉になり、地区ごとにある共同湯に加入すればそこでの入浴利用となります。上諏訪はそのほとんど全てが地元専用(組合員専用)という全国的にも大変珍しい温泉地なのです。
 この真上の画像は上諏訪の秘湯「大和温泉」の入り口の脇です。  この真上の画像は屋外です。手前のアルミサッシは風よけの為にあるのではないかと思われます。(天井は青空)


渋温泉  (長野県)
  長野県には大変たくさんの道祖神があり、旅人の目を楽しませてくれますが、当研究所が知る限り、渋温泉には日本唯一のお湯掛け道祖神が旅人を迎えてくれます。大変貴重な物です。


喜入漁港温泉  (鹿児島県)
   鹿児島県の南部にある喜入漁港には湯量豊富な温泉がただ垂れ流しになっているところがあります。
  この温泉は温度が低いのが原因か、浴用には利用されておらず、周囲にお住まいの方の中に生活の温泉として生きているようです。
  湯温がかなり低いため、夏場でも温泉に入った感はあまりないかもしれませんが、湯量十分ですので実にもったいないです。地元の方が車を洗いに来たりしていなければ”温泉バカ”も可能かもしれません。


奴留湯温泉洗濯湯  (熊本県)
   究極の足下自噴泉浴槽がある奴留湯温泉共同浴場の奥にこのような激しぶの洗濯湯があります。
  もともと泉温があまり高くないこのエリアですが、湯は自噴していて豊富ですので、完全に生活の中に埋もれた温泉がいくつもあるようです。


平山温泉センター地下の洗濯湯(熊本県)
   熊本県の平山温泉には川沿いに公衆浴場があり、その地下に実に渋い洗濯湯があります。
  このように洗濯用に波が入ったコンクリート洗い場があります。
  こちらも洗い場。川に面していて、開放感がありました。


四万温泉(群馬県)
 四万温泉の某所にある謎の捨て湯。長いこと廃湯なのかオーバーフローなのか謎が解けずにいる。
 決定的なことはこの温泉、軽くさわれても腕をつけたままにはできないほど高温なのです。だから源泉タンクのオーバーフローなのかな?という疑念を捨てきれません。


桜町温泉洗濯湯  (熊本県)
   熊本県の山鹿温泉にある公衆浴場・桜町温泉にも洗濯湯がありました。
  このように実に湯量豊富です。


湯布院温泉 百花繚乱(大分県)
   湯布院温泉は大変高温な湯が湧くため、このようなむき出しになっている湯桝が町のあちこちにあり、湯気が漂って湯町情緒を醸しています。
  上の湯枡の中。青白い美しい湯が注がれていますが、自然な状態でさましてもほとんど温度は落ちないのだと思います。
  湯布院温泉は盆地状の地形の中にあり、そこを実にうまい具合に線路が通っています。
  この泉源は線路脇すぐにあり、なかなか旅情緒をもくすぐります。
  こちらは季節限定のトロッコ列車です。この湯町の中を風を切って鉄道に乗ればさぞ気持ちの良いことでしょう。
  とある場所で見つけた生活の中の湯。庭仕事や畑仕事が終わった後、ちょっとした泥を落としたりするのに使っている様に見受けました。


下湯原温泉野菜洗い場  (岡山県)
   岡山県の山中には温泉が生活に息づいている場所がたくさんあります。ここもその一つ。コアな温泉ファンには大変有名な野菜洗い場です。30度ちょいの湯が細く出続けています。


奥津温泉洗濯湯(岡山県)
  岡山県のあまりにも有名な「洗濯湯」です。多くのメディアで取り上げられるこの場所は傘がかかっている場所では岡山の郷土の生活文化の一つ「足踏み洗濯」のパフォーマンスを、奥の共同湯部分では地元のお母さんが毎日の洗濯を現在でも行っています。
  こちら背景に小さく写り込んでいる共同湯部分。この扉の奥は混浴の共同湯と洗濯湯になっており、その内部は下の画像です。
  手前が洗濯湯。奥が2浴槽共同湯です。この内部でも実際に足踏み洗濯が行われます。


湯原温泉洗濯湯  (岡山県)
   湯原温泉の内緒の洗濯場。地元の人の息吹が聞こえる場所です。


湯田中温泉 足湯”一茶の湯”  (長野県)
   長野県の渋・湯田中温泉にも実に様々な湯の利用形態があります。
  こちらは割と新興の足湯なのですが、比較的利用しやすく、日によってかなりの方が訪問します。
  湯は完全に循環だと思いますが、清潔に見えました。
  ある日の一茶の湯。大盛況でした。


湯田中温泉洗濯湯  (長野県)
   湯田中温泉では大変珍しい洗濯湯。足で見つけました。


浅間温泉 汲み湯場  (長野県)
   長野県の浅間温泉は当研究所大のお気に入りの場所であります。千年を超える歴史を誇るこの温泉地では温泉街のあちこちで源泉の看板や湯汲み場を見ることができます。

   左の画像は”組合員専用浴場・富本の湯”です。NHKの普段着の温泉の冒頭の画面にも露出したことのある味のある浴舎ですが、当然入浴はできません。
  しかし、その浴舎の前側部分に右の画像の様な汲み湯場があります。地元の方が三々五々訪れ、掃除や炊事につかっている様でした。地元の人の話に寄ればここは「1号源泉」を引いているとのことで、そちらにもいってみました。
  するとこのようにそこにも小さな湯場がありました。適温の柔らかい硫黄の香りがする湯でした。


上諏訪温泉洗濯湯 T(長野県)
   上諏訪温泉にはあまりにも多くの生活の湯があり、上で取り上げたほかに洗濯湯も街の随所にあります。その中には温泉バカにとっては露天風呂にしか見えないものも相当数あり、危険な誘惑に満ちています。
  これは上諏訪温泉のとある街角で見つけた洗濯湯なのですが、なんと黄色い濁り湯が注がれており、本当に洗濯に適しているのかな?と感じました。逆の言い方をすれば、やはり露天にしか見えません。
  この泡立ち感といい、どう考えても洗濯に適した泉質とは思えないのですが、いかがでしょう?


上諏訪温泉・組合員専用洗濯湯 U(長野県)
  こちらも組合員専用の洗濯湯です。目立つところにあるのでご存じの方も多かろうと思います。この「湯神」の碑は上諏訪では道祖神と同じくらい見かけるのでは?と感じるほどあちこちにあります。
  こちらも大変湯量豊富な洗濯湯です。
  このように今も生きている洗濯湯です。早朝におじゃました際、実際に洗濯されている元気の良いおかあさん達にお話を伺えました。ちなみに皆さん洗濯湯とは別に組合員専用共同湯の組合員でもあるそうです。
 このように湯はかなりの勢いで出ています。
 硫黄を多量に含む単純泉によく見られるぬめぬめした糸状の湯ノ花がたくさん付いていました。


上諏訪温泉間欠泉(長野県)
  こちらはもう皆さんよ〜くご存じの、おそらくは日本一であろう間欠泉です。
  しかしやはりよいものはよい、というのが当研究所基本理念です。こちらはこの下で水着着用で直接浴びたり、下にためられた湯に浸かりながら見れたりとここでしか体験できない場所でもあります。


別所温泉・組合員専用洗濯湯 T(長野県)
  こちらも組合員専用の洗濯湯です。こちらは歩いてかなりあちこち行かないと見つからないかもしれません。
  当初外観を見たとき間違いなく共同浴場だと思ってしまいました。それほど立派なうわものが建っています。


別所温泉・組合員専用洗濯湯 U(長野県)
  こちらも組合員専用の洗濯湯です。


鹿教湯温泉飲泉場(長野県)
  鹿が教えた湯と書く鹿教湯温泉。そこにある飲泉場には文字通り鹿が!


野沢温泉洗濯湯(長野県)
   野沢温泉にはあまりにも多くの洗濯湯があり、そのどれもが共同湯と併設されています。
  ところが唯一上寺湯だけは独立湯小屋となっています。
  洗濯湯と書いてあってもここは間違って入浴する人(酔っぱらいも含めて)いるだろうなあ。風呂ですよこれ。


四万温泉飲泉所(群馬県)
   飲泉所と言えば四万温泉があまりにも有名です。中でも当研究所的には、四万温泉の飲泉所は独自源泉が多く、また一つ一つの源泉に実に風雅な名前が付いていて、温泉として非常に魅力的です。
  この飲泉所はゆずりは地区のものですが、ここには山鳥の湯という表示がありました。
  こちらは別の温泉街にある「明治湯」という味のある源泉です。
  この飲泉場は観光案内所の前にあります。
  こちらは塩之湯。
  かえるが湯を吐いていました。


湯ヶ島温泉 犬猫温泉(静岡県)
  最近はペットの温泉もさほど珍しくはなくなりましたが、オーソドックスですが、ここほど風雅なペット専用温泉は少ないでしょう。
  美しい渓流沿いにあり、しかも無料なのですから。(※人の利用はやめましょう)


宮之城温泉 ちくりんペット温泉(鹿児島県)
   逆にこちらは有料の豪華版温泉。100円です。
  このように屋根も据え付けられており、雨天でも使用できます。
  しっかりとした温度の湯がかけ流されていますが、逆にペットには熱いのでは?
  年季の入った湯船。
  この通りお賽銭式の有料です。
  なんとドライヤーまでありました。


某所
   これは某所で見かけた捨て湯です。
  何より下の砂地が美しくまた掘りやすそうだったのでかなり温泉バカしようか悩みました。
  温度もかなり熱そうでした。


某所
   これも某所で見かけた捨て湯です。ここは川沿いですが、川岸の土手を上がった付近(直線距離で100bほど)に巨大な源泉タンクがあり、そこからのオーバーフローだと思います。
  ここは以前湯船だったのかな?と勘ぐりたくなるくらい条件の整った場所でした。しかし、底がどうなっているかわからず、そもそも私の守備範囲を超えている気がしたので、スルーしました。
  ここのすごいところは温度がかなり熱そうで川と合流した後も湯気がモウモウと出ている点です。上の画像の湯だまりは左の画像の一番左端の川岸が”湾状にえぐれている”所にあります。


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