温泉文化研究所(HOME)    奥会津地方温泉リスト


奧会津 温泉文化レポート
 会津地方とは福島県内の一部の地域を指して言います。福島県は縦にも横にも大きい県なので、内部を分割し、それぞれの地域(天気予報では縦に3分割し、『会津』『中通り』『浜通り』などと呼んでいます)を考察すると、それぞれの地域間の温泉事情にはかけ離れた物があります。よってこのコーナーでは特に温泉文化研究所が推奨する地域(奧会津)のみを取り上げ単独のレポートを行いたいと思います。
 その推奨地域“会津地方”においては会津若松や喜多方などがかなり有名な観光地であり、歴史的に見れば幕末の白虎隊や江戸幕府の最後の砦ともなった会津藩・松平容保候ゆかりの地であること、新撰組ゆかりの地であることなどでも有名で、つまりは会津地方と言うと会津若松を中心にして思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。ところがこの辺りはどちらかというと郡山や磐梯山周辺などとリンクさせて考える方がしっくり来る上に、あまり共同湯などを見かけないのです。

 そこで当研究所としては、会津地方の半分程度を占めているのに脚光を浴びる事が少ない会津若松以西の会津の奧の地域、『奧会津』にこそ価値を見いだし、共同湯ファンならば誰でもが一度は訪れたいと感じる「スーパー共同湯街道」とでも言うべき、奥深いエリアを取り上げたいと思います。


奧会津の走り方
 奧会津は比較的湯巡りが大変なエリアです。それは車の運転に頼るしかなく、移動距離も比較的長めになってしまうからです。
 奧会津へのアプローチとしてはまず、塩原エリアから考えます。塩原を国道400号で通り過ぎ、やがて国道121号と合流してもなお直進すると、やがて鉄道の高架下でT字路にぶつかります。ここで左折し、国道352号に入るといよいよ奧会津へと向かう温泉街道となります。ちなみに、国道400号とぶつかってからの国道121号は地元でもそば街道と呼んでおり、10月の第4週を過ぎると新そばののぼりがあちこちに出て、目移りします。また、意外に走りやすい流れの良い幹線道路となっていて林間コースや清流沿いの道を走る目にも楽しいドライブコースです。
 元に戻ります。国道352号を20キロも走ると第一の温泉地、湯ノ花温泉、更に数キロで木賊温泉となります。この間も途中峠を一度越えますが、それ以外は快適なドライブコースで、秋ならば紅葉が美しいです。湯ノ花温泉を過ぎるとここから国道401号に合流するまでは、川が好きな人にとってはたまらないドライブコースで本当に水がきれいな渓流がずっと目線で楽しめます。T字路に来たら国道401号へ右折、やがて「会津みなみ温泉里の湯」「古町温泉 赤岩荘」「宮床温泉」とこれも粒ぞろいの共同湯・公衆浴場があります。
 宮床温泉を過ぎ、南郷村の堺温泉で国道289号と合流するとここからはJR只見線沿いの国道252号に向かうのにいくつかの選択肢があります。当研究所ではR289を直進し、JR只見駅に向かい、そこから、「滝沢温泉」「大塩温泉」「湯倉温泉」「越後川口温泉」「玉梨・八町温泉」ときら星のごとく共同湯が続く黄金街道を左から右に行くルートを推奨します。余談ですが、国道401号と289号の合流点にある堺温泉は温泉施設としてはまあ極普通の公衆浴場ですが、ここのレストラン「水車」のおそばはとてもおいしいです。丁度お昼時に通ったら是非お試しあれ。


  奧会津とは南会津町・只見町・昭和村・三島町・柳津町に囲まれた主に金山町を主とするエリアを言います。この内只見川沿いの国道252号に沿った谷筋は地元の博物館などの展示に寄れば、昔海の底だったということです。このエリアの温泉が基本的に塩辛く、また炭酸泉が多いのは、取り残された海水が地中に閉じこめられ、マグマで熱せられたからだというのがわかりました。
温泉地名 概要 日帰り浴場数
湯ノ花温泉   湯ノ花温泉は東京からも近く、東北の中でも行きやすい温泉の一つなのですが、共同湯としては屈指の風情を誇ります。鄙びた共同湯は朝5時から夜22時まで利用でき、東北らしい混浴の共同湯が2軒、使いやすい男女別の共同湯が2軒あります。また、美しい清流が流れ、釣りにも最適、周囲の樹木は新緑に紅葉にと美しさを見せ、そばもおいしく食せます。

  ※2008年4月より料金が改定されました。現金入浴が禁止されましたので、最寄りの商店又は旅館にて入浴券を購入してください。なお200円の入浴券一枚で共同湯に何軒でも入浴できます。

     5時〜22時。200円。(4軒共通)
     
極上お勧め。
木賊温泉   木賊温泉はマップ上で直線距離だけ見ると上記の湯ノ花温泉と非常に距離が近く、谷筋が一つ違うだけとなっています。木賊温泉は風情のある川沿いの共同露天が有名で、マスコミにも露出度が高いですが、ここには内湯の共同湯もあります。
     時間表示はありません。お賽銭式200円。
     (恐らく早朝から夜遅くまで入浴可能)
     
極上お勧め。
山口温泉   山口温泉は国道沿いに非常に小さな頼りなげな看板が出ているだけの共同湯でした。まるで仮設の温泉のようなプレハブの建物ですが、浴槽はとても立派でしたが、残念ながら平成17年突然廃止されました。
     この温泉は廃止されました。
会津みなみ温泉
里の湯
 
  上記山口温泉のエリアに誕生した新興の温泉。鉄分を豊富に含む薄い甘塩味・緑濁の温泉が加熱され掛け流される内湯がひとつの小さな小さな公衆浴場(共同湯)です。
     10時〜21時。入浴料350円。
     
極上お勧め。 
 
宮床温泉    鉄分を豊富に含む僅かに黄色いようなオレンジ色のような不思議な色の湯の日帰り湯。完全掛け流しで適温の湯船は大人5〜6人用の真四角のもので、建物の外観の大きさから察するには、意外なほどこぢんまりしたものではないでしょうか?
     8時半〜19時。入浴料500円。火曜定休。
 
 
古町温泉   古町温泉は本格的な湯治や保養に向いた温泉で、日帰りの一回入浴もできますが、多くの方は貸間を使って一日中ごろごろしたり、食事したり、おしゃべりしたりして思い思いの時間を過ごされているようです。鉄分を豊富に含む甘塩味(塩味強)緑濁の温泉がじゃんじゃん掛け流される内湯とその鉄分が変色し夕日色のオレンジの湯が注がれる河川展望露天の2つの湯舟があります。
     8時半〜19時。
     入浴料310円。貸間200円。
     
極上お勧め。
滝沢温泉   滝沢温泉は只見駅から越後川口駅まで続く黄金の共同湯街道・国道252号の一番西(只見寄り)にある温泉です。残念ながら源泉枯渇のため、ここの共同湯は閉鎖されてしまいました。ところが、唯一源泉を所有する民宿「松ノ湯」が営業を続けており、この民宿、まるで共同湯そのもので、また入浴料わずか100円とこの周辺では共同湯を混ぜても最安となっています。民宿松の湯の自家源泉は美しい黄緑色を呈しており、さすが元は海中にあったエリアだけに全体に塩辛いだけでなく「磯」のような臭いがします。
    朝〜夜。100円。(民宿・松の湯)
    (時間はファジーの様です。当研究所は
     朝8時に入浴させてもらえました。夜8時
     頃に入浴出来た方も居ます)
     
極上お勧め。
共同湯は廃止されています。
大塩温泉   大塩温泉は超一級の共同湯です。当研究所ではこの共同湯は湯倉、八町などと並び、全国ランキングでも行えば全てベスト10に入れたい位の評価をしています。窓外の景色、湯の質、湯の豊富さ、浴場としてのシンプルさ、何をとっても良いです。
    
8時から21時。
    (時間は季節によって若干変化又、
     加熱時間帯と非加熱時間帯有り)
    お賽銭式200円以上。男女別。
    
極上お勧め。(特に非加熱時間帯)。
大塩温泉
季節限定
自噴露天

雪解温泉
(仮称)
  大塩温泉のエリア内に雪解けの季節から1ヶ月間前後出現する奇跡の足下自噴温泉。その湯は体中に泡付きが見られる極上の甘塩炭酸泉となっており、比較すれば秋田県の八九郎温泉のライバルであり、同じ天然ジャグジーで考えれば奧々八九郎に勝る温泉だと感じます。眼下に奥只見特有の明るい緑濁河川を眺めながら、静かな静かな環境に身を置けば、当研究所の所員の方ならば、間違いなくトリップ出来ることをお約束します。
    
朝〜夕方。(入浴可能時間は混雑度によって日々変わります。原則的には朝8時〜夕方までですが、管理をされている民宿「たつみ荘」の敷地を通らせて頂かないと到達できない立地なので日によって宿にお客さんが多い日は15時を以て問い合わせ終了となったりもします。必ず事前に宿の方に声をかけて入浴して下さい。また入浴のみの方は事前に電話などによる宿への問い合わせはご遠慮ください。温泉の情報は民宿のブログにて確認できます)
    無料。混浴。
    
極上お勧め。足下自噴泉。
湯倉温泉   湯倉温泉は有名な一軒宿「湯倉温泉・鶴亀荘」旅館のすぐ隣に立つ共同湯です。林間に立つその湯小屋の姿は共同湯ファンならば誰でもが興奮し、心が沸き立つことでしょう。すぐ横に自家源泉を持ち、目で即分かる源直湯は激熱で緑色の濁り湯となっていて、湯小屋から溢れた湯は遠い対岸からも分かる析出物ドームを形成しています。
    
7:00〜20:00。お賽銭式100円。混浴。
    
極上お勧め。
橋立温泉   湯倉温泉と橋を隔てて対岸に立地する橋立温泉です。同じ奧会津エリアの玉梨・八町温泉と同じような立地にありました。こちらは完全に国道に面しており、誰でもが存在に気づく湯小屋だったのですが・・・・。しかし源泉の不調から再ボーリングするという噂が立ちもう何年も閉鎖状態のままでありましたが、ついに平成17年完全に取り壊されたそうです。橋立温泉のエリアには温泉ののぼりがある宿泊施設はありますので、いつの日にか温泉地として橋立温泉は生き残ったのか確認したいと思います。
    
この温泉は廃止されました。
会津川口温泉
玉縄の湯
  ダムに注ぐ河口の縁に悠然と立つ共同湯。会津川口駅より国道を只見方面に進み、2〜300b行った所にあるトンネルの直前で左折し、川沿いに進んで下さい。(只見方面からの方はトンネルでたらすぐの道は通過しがちです。トンネル内ですでに減速しておいてください)。途中川沿いの道は非常にシビアで一層ハンドルを持つ手に緊張感が出ることでしょう。この界隈では営業時間が極端に短い共同湯であり、一日の利用時間がわずか5時間しかありません。個性的な湯が多いこの奧会津エリアでここ川口温泉もここにしかない湯が味わえます。その湯は炭酸成分に富む泡付き湯なのですが、かなりはっきりと卵臭もします。長湯向けのぬる湯なのですが妙に暖まりの湯なのもここの特徴です。
    16時から21時。200円。男女別。
    (営業日に注意=火・木・土・日曜日のみ)
     ※GW中は毎日営業してました。
    
極上お勧め。
八町温泉   八町温泉はJR会津川口の駅から国道400号方面に数キロの所にあります。玉梨温泉とは橋を挟んで向かい合う形で立地しますが、ほとんど2つの温泉に境目はないといっても良い距離です。しかし贅沢にもこの両温泉の共同湯は直線距離で100メートルも離れておらず、またお互い川を挟んで目の前に見える位置に、この小さな温泉の中で2軒共存しています。八町温泉の共同湯はオリジナルの八町自家源泉に加え、正面にある玉梨源泉からもアシストをもらう形で注がれており、贅沢なダブル源泉掛け流しとなっています。湯は奧会津エリア特有の甘塩炭酸泉ですが、八町源泉のほうが温度が低い分、炭酸が強く、甘みも強いようです。
   24H。100円。混浴。(八町温泉共同湯亀の湯)
   24H。200円。別浴。(玉梨温泉共同湯)
    
極上お勧め。
玉梨温泉   玉梨温泉はJR会津川口の駅から国道400号方面に数キロの所にあります。八町温泉とは橋を挟んで向かい合う形で立地しますが、ほとんど2つの温泉に境目はないといっても良い距離です。しかし贅沢にもこの両温泉の共同湯は直線距離で100メートルも離れておらず、またお互い川を挟んで目の前に見える位置に、この小さな温泉の中で2軒共存しています。玉梨温泉の共同湯はオリジナルの玉梨自家源泉が湯小屋のすぐ川下にあります。こちら、平成17年には源泉の工事を行い以前よりも透明で泉温の高い湯が注がれています。湯は奧会津エリア特有の甘塩炭酸泉ですが、玉梨源泉のほうが温度が高い分、炭酸も他の味も脱個性となっているようです。
   24H。100円。混浴。(八町温泉共同湯亀の湯)
   24H。200円。別浴。(玉梨温泉共同湯)
    
極上お勧め。
小栗山温泉
民宿文伍
  小栗山温泉はJR会津川口の駅から国道400号方面に数キロの所にある一軒宿の温泉でこの宿自体が地元では共同湯的役割を担っていると思われますが、周囲の八町温泉や会津川口温泉などのようにいわゆる「共同湯」と呼ばれる施設は今のところ見つかっていません。丁度八町温泉と川口駅の中間地点付近の国道沿いです。この民宿には玉梨や八町とも違う源泉があり、シンプルな石組みの浴槽と意外にも大きな露天風呂の2つの浴槽に注がれています。内湯にはシャワーも付いていますので、落ち着いて入浴したい方には良いと思いますし、この値段で露天付きなのはコストパフォーマンスも高いです。
   朝〜夜。300円。(時間はファジー)
   内湯=男女別・露天=混浴


                       番外
  奧会津とは会津地方の一部でしかありません。その中に当研究所のスタンダードを大きく越える共同湯が固まっているのでご紹介したわけですが、会津地方全体でも風情のある共同湯、湯治宿等がまだまだあります。

熱塩温泉   熱塩温泉はラーメンで有名な喜多方市のすぐ上の熱塩加納村にあった温泉でしたが、ここも他エリアの御多分に漏れず合併により喜多方市になってしまいました。ここ熱塩温泉には最高の風情を誇る男女別の共同湯があります。大型車も安心して近寄れ、また、一回の入浴料金で何度入浴し直してもよく、当研究所の移動研究室の場合、この上なく便利なのです。文字通りの「熱くて塩からい湯」が注がれる湯舟はつい先日(平成18年3月)無くなってしまった青根温泉・大湯のような背の低い目隠しが着いた男女別ですが、このユニークな共同湯はなんと脱衣所は混浴(男女共用)という、むしろ混浴よりも危険かも知れない要素を秘めています。(外から扉を開けて入るといきなり全裸の女性と鉢合わせなんてことも・・・・)
   9時から16時。200円。
   浴室男女別。(脱衣所は混浴)
   
極上お勧め。

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