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無料の露天風呂
  温泉の中には、全く自然のままに自噴し、ただ流れるままになっているものがあります。先人はこのような湯を様々な形で入浴に利用しようとしてきました。ここではそのような温泉文化を探ろうと思います。


    野湯について
  無料の露天風呂には有名な別府温泉の「へびん湯」などのように愛好家や泉源のオーナーの方が苦労して自然を利用しながら湯船をしつらえた物と、これまた有名な北海道の「カムイワッカ湯の滝」のように全く自然そのままの物があります。温泉ファンの間では野湯という物の定義はおそらくはっきりとはされていないと思いますし、当研究所ではそれが定義できるほどの経験がありませんので、一応野湯とそうでない物の区別はしておりません。


山の城温泉(鹿児島県)
   鹿児島県の霧島山中の山の城(「やまんじょ」と読むそうです)温泉はあこがれの温泉でした。しかし幾多の文献また経験談の中の夢の野湯は砂防ダムやその他の河川改修により聞いていた話とはかけ離れた姿に変わっていました。   ただ野湯は季節や環境により姿を変えますので、当研究所がたまたま条件の悪いときに訪れてしまったのかも知れません。しかし、いずれにしろ訪れる時をこうまで選ばねばならないとしたらそれはそれでやはり少し違う気がします。

※どうやら当研究所山の城の位置を間違えてしまったようです。



ニセコ
   ニセコには実に様々な温泉があり、北海道に温泉多しといえども、ここほど密度が高いところもそう多くはありません。しかし、そのほとんどが旅館や日帰り湯(公衆浴場)で、共同湯の類はほとんどありません。でも逆に実に北海道らしい野湯の存在もあります。ここでご紹介する野湯「???の湯」は北海道ではおなじみの野湯ですが、行かれたことがある方はあまり多くはないのではないでしょうか。

 ニセコ某所に、とある湯溜まりがあり、登山道を上がるとオーバーフローした湯が川となって流れを作っています。そしてその流れは純度100パーセントの白濁泉で川底は完全泥湯状態、後は滝壺や小さな瀬など自分で好みの深さを見つけるだけとなります。  私はここが好きで何度行ったか良く覚えていない位です。一日中いても人気は全くない正に北海道の原野の中の温泉で、体に染みつく硫黄の香りは大分の赤川温泉の比ではありません。(ここに行くと後で洗濯が大変で、しかも洗っても2週間はにおいが落ちないのでいつも奥さんは嫌がっていました)



乗鞍高原温泉 せせらぎの湯(長野県)
  今はかなり有名になってしまったせせらぎの湯の一番初期の頃です。一旦壊して作り直したのが現在の屋根付きのものだったと記憶しています。私は13年前に行っていました。この湯は白骨からの引き湯と聞きました。   ただ、とにかくロケーションが良く、また湯温も長湯にぴったりのものでしたので、3時間くらいいたような記憶があります。左のオーバーフローの下に腰掛けがあり、そこに座りながら湯をかぶっているのが最高のポジションでした。


  日本三大湯滝の一つ「秋田県の河原毛」です。草津や蔵王のような強酸性の温泉が滝や渓流となって下っています。当研究所の個人的な好みで言えば、カムイワッカよりもここの方が好きです。

河原毛湯滝(秋田県)
   秋田県南部の山中に広がる地獄地帯が河原毛です。真っ白い砂利が広がる茫々たる地獄地帯の中を縫う川がやがて一つに集まり、この下の画像の様になります。    Pは丁度湯川の中間地点にあり、滝はそこから徒歩10分ほど下った場所(画像上)にあり、逆に入浴に適したポイントは川上の方にあり、徒歩2〜3分です。
画像内の川や滝は全て温泉水です。    一番下の画像の後ろにPが見えています。ここが最も楽しいところです。水の透明度、温度、硫黄の香り、周囲の景色とロケーション、日本の野湯の中でもトップクラスの場所だと思います。


夏油温泉  洞窟風呂(岩手県)
  夏油温泉はあまりにも有名な東北の湯治場です。山の奥の奧まで車で分け入っていくと、外界とは切り離された仙境のような湯治場が現れます。だから基本的には旅館の風呂にはいるのがセオリーです。   が、ここには画像のような無料温泉があります。洞窟の入り口は滝のすぐ横に口を開けていて、中はほぼ湿度100パーセント、真っ暗闇です。足下を探りながら一番奥まで行くと湯船があり、長湯できる温度の癖のない湯が静か〜にわき出しています。


茅森温泉(岡山県)
 茅森温泉は坂本さんの超秘湯の本を見て行きました。現在では坂本さんが訪問した頃の面影はなく、また、ずいぶんと湯温の低下があったのかもしれません。湯は適量出ていますが、夏に訪問したのに曇りの温度が上がらない日ではそれでも寒いくらいの物でした。
 湯船も立派で、湯もきれいなので、実にもったいなく感じました。ただ、当研究所はこのロケーションからしてそれだけでも超一流の温泉として記憶したいと思います。
 川を渡って近づくとこのような感じで目に入ります。ここまではもう気がはやって仕方がありませんでした。急いで脱ぎ一応温度を確認すると思ったよりぬるく、完全に浸かると夏なのに今度は出られなくなってしまいました。  自然の物とは言え、温度低下は何とかならいのでしょうか。


石抱温泉(山形県)
 石抱温泉は山形県某所に存在するとある旅館所有の温泉です。現状では、開放状態にあり、アポなしで訪問しても入浴は可能なようです。
 林道の途中に突如出現する看板。これがなければおそらく素通りでしょう。
 このような湯船が迎えてくれます。なんともロケーションがすばらしい温泉です。  このようなところではとにかく利用者のマナーが試されます。ゴミの持ち帰りなどはもちろんですが、周囲で勝手にキャンプしたり、飲酒や飲食をしながら長居するなど通常ではあり得ない好意は厳に慎んで、長く使用させていただくようにしたい物です
  石抱温泉(いしがかいと読む説といしがかえと読む説とあります)の名前の由来は強い炭酸成分故に石を抱えて入らないと身を沈められなかったというところから来ているようです。さすがにそこまでの炭酸は感じませんが、鉄分豊富な良い湯です。ややぬるいですが、なんと言っても泉源にそのまましつらえた温泉です。こんな贅沢はそうできるものではありません。(残念ながら右横に泉源のオレンジが見えるとおり足下自噴ではありません)


河津温泉(静岡県)
  河津温泉の浜辺には地元の方が作られた実に快適な無料の露天風呂があります。この画像ですでに言葉は必要ないかとも思いますが、一応コメントしますと、湯は適当にぬるく、夏場には最高・春、秋にもなんとかなりますが、冬は物好き用となります。この画像は1月1日です。
        (ああ、温泉バカ)
  青い海、広い空、温泉ファンには泉質も重要ですが、この様なところでは、うんちくはいりません。ところが、このすばらしい温泉にも、たった一つだけ欠点が。
  そうです。夏には大渋滞となるあの国道(伊豆半島の右の海岸線を走っているやつです)の真下にあるのです。まあ、交通量の多い事。しかし、それでも温泉バカは行くのです。温泉バカに幸多からん事を。
ああ〜〜、気持ちいい〜。 みなさんも是非一度どうぞ。


秋の宮温泉(秋田県)
 秋の宮温泉を貫いて流れる渓流には、激圧の湯が湧く川原があります。場所は秋の宮博物館の前です。川原は掘りやすい砂と砂利になっており、どこにでもマイ温泉が作れる典型的な野湯ポイントとなっています。
 穴はどこにでも掘れますが、旨く水と混ざらないと入れないため、結局は前の方の穴を利用することとなりました。  美しい渓流と澄んだ湯がこんこんと溢れ、ここはお気に入りの場所の一つです。
  渓流も美しいです。ここからそのまま釣りを楽しむこともできるでしょう。 思わず歓声を上げたくなります。
  もう、好き勝手やってしまいました。なぜか誰も来ることがなく、ず〜〜と貸し切りです。
湯がきちんとした温度があるので、川遊びも最高です。 湯と水に交互に入りはしゃぎまくってください。


奧日影の湯(長野県)
  奧日影の湯は有名な長野県の山田温泉、五色温泉、七味温泉などが連なる温泉街道に湧く無料の露天風呂でした。   場所は七味温泉から万座方面に向かう林道の途中で今でも、目印は残っていると聞きます。この温泉は自然災害に遭いやすく、温泉として浸かれている間も年を追うごとに温泉の現状が変化していました。
  この年は、この源泉直の土管風呂に露天風呂までが残っているという割と好条件の年でした。   奧日影の湯の最大の特徴は「本当に黒湯」ということでした。良くモール線の濃いものに使われる黒湯という言葉ですが、ここの黒湯は本当に上がると体中に黒いパウダー状の湯ノ花が付き、タオルも真っ黒になってしまうような温泉でした。
  周囲はものすごい紅葉の名所で、土管の周囲にも美しい色の葉が舞っていました。   下から湯が湧いてきている様子も比較的良く写っているかと思います。
  現状は河川の流れが変わり、完全に埋没し、わずかに湯が出ているところも入浴には適さないと聞いています。   思い出の一湯です。


熊ノ湯(ほたる温泉)
   ほたる温泉の大噴泉です。ここもものすごい勢いで温泉がでていて周囲では自噴している熱湯も見られます。
   自噴泉の一つです。野湯ファンならば、このまま掘れば即露天となります。
  そして真打ち、野天風呂、長寿乃湯です。この温泉は熊ノ湯のホテル街に建つ、志賀プリンスホテルが好意で開放している物です。なんと実質24H無料です。時間が書いてありますが、夜も施錠されず、明かりがないだけなので、逆に勝手がわかっていれば静かで落ち着いた湯浴みができます。
  ある日の長寿乃湯です。桶が散乱し、カンからも落ちていました。改めてマナーが守られていないと寂しい気持ちになることを目の当たりにしました。                                                                                                                   またある日の長寿の湯です。少し風が強い日でした。しかし何度来ても無料なのが信じられません。大事に使いたいものです。   


ダジュール岩地
 もう名物ともなった岩地温泉の無料の露天風呂。一応水着着用となっていますが、海水浴のハイシーズンや休前日の混んでいる日でもない限りは風呂として使えます。  期間はおよそ6月から9月ですがファジーなようです。海水浴から上がりそのまま風呂にいけるというのは極楽の極みです。また、上がり際でなくても泳ぎ疲れた後にここで一服。何という恵まれた環境の海水浴場でしょう。京都の琴引浜露天でも湯が入るのは16時頃です。
  これは海岸から上がった場所にある旅館の玄関です。湯が掛け流し。海水浴の後のサービスとしては申し分ありません。
  湯船の周囲の景色です。海水浴場としても一級の場所ではないでしょうか。
  湯船の下にもかぶり湯があります。


石部平六地蔵露天風呂
  朝一番の石部温泉の町並み。この先の川の左側が大きなPになっています。
  この露天風呂のいわれです。ここは昔から有名で湯の使い方がとても贅沢です。掛け流しの量がすごいのです。
  ここも岩地同様露天の前は海水浴場になっています。しかし、この露天は湯温も上々で何より共同湯として通念清掃され利用されています。
深夜の石部露天。運転疲れが吹っ飛びました。貸し切りにて一時間。


雲見温泉露天風呂
 雲見温泉の集落です。雲見はこの目の前が海水浴場となっていますが、海水浴場には足湯しかなく、雲見露天は車で国道を石部方面に少し戻ったところにあります。
 新しくできていた浜の足湯。名称は「渚の足湯」だそうです。
 そして国道脇の崖と言っても差し支えない場所から唐突に始まる雲見露天風呂の通路。プチ野湯気分が味わえます。
 下り道は完全な山道で、きちんと道は付いていますがものすごく細く、傾斜もきついところがあり、慎重に下りないと後が楽しくなくなります。
  着きました。雲見露天です。三者三様の良さがありますが、ここの秘密基地みたいな感覚は、朝から来てお弁当も持ってきて、一日いたくなるような雰囲気を持っています。   下は秘密の入り江となっており、もちろん水遊びもできます。雲見露天は3つの中では唯一男女別の脱衣所が付いており、安心して使うことができます。
  見晴らしが良く、清潔で湯がフレッシュで濃いという非の打ち所がないように見える温泉です。でもたった一つ気になる人は・・・・。   フナムシが異常にたくさんいます。歩くところはもちろん壁などでも気になる人は気持ち悪くて長居したくないかもしれません。


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