温泉文化研究所(HOME)  草津温泉共同湯熱の湯・入浴体験記


草津温泉・熱の湯体験入浴記

  今は行われなくなってしまいましたが、一時期「草津熱の湯の体験入浴イベントに参加することができる」というお話が話題となった時期がありました。草津温泉の観光協会で主催して行っていたのです。ネット仲間の「くろちゃん」が教えてくれました。「ゆもみ」の会場である「熱の湯」を貸し切りにして行われる「湯ノ花取り体験」と「体験入浴」への参加言うものでした。(私は2004年のイベントに参加しましたが、2005年以降は募集が行われなくなりました)。
  このレポートは主任研究員Aが実際に参加した模様をまとめたものです。


イベント内容
  参加が決まると、当日は指定された時間に熱の湯前に集合という段取りになりました。当日申し込みは全部で4組という事でしたが、一組だけ急遽都合がつかなくなったと言うことで三組五人でした。しかし共同湯の湯船の大きさを考えれば適正な人数だったと思います。当日は貸し切りになっていましたので、もちろんゆもみ踊りショーは中止、内部は我々だけです。事前に湯船の湯を抜いておいていただいた状態から参加しました。思えば、通常の料金を支払ってゆもみ踊りに参加したとしても、湯を抜いた状態の湯船を見たことがある人は少ないのではないでしょうか。この段階ですでに貴重な体験となり、興奮を隠せません。観光協会の方から熱の湯に関する様々なお話を聞き、いよいよ「湯ノ花取り」体験です。一年間溜まりにたまった湯ノ花はあちこちにスフレのように固まっており、また湯底にも堆積しています。これをガーゼの三角巾にとり、茶巾絞りのように温泉を絞り出していき、粘土のようになってきたら取り出し、これを繰り返していきます。途中依然として湯船のあちこちから湯が湧いている所があったので伺ってみると、熱の湯は独自源泉である上、足下自噴泉であることも知り、興奮は最高潮へ達しようとしていました。結局、湯ノ花を固めた団子は三個ほどになり、湯ノ花をとるより、腰の痛みや疲れが先に立ってしまってギブアップとなり、他の方がとり続けているのをしり目に少しさぼりました。話しがそれますが基本的にゆもみ板は消耗品ということで三年でチェンジだそうです。そのチェンジの一番の原因は湯船の縁の角と板の角が摺りあってゆもみ板が段々くびれていってしまうからだそうです。そのせいで湯底には削れた木くずが沢山沈殿しており、湯ノ花の中にもうまくとっても少しずつ木くずが混じってしまう所が作業がたいへんな所でした。
  いよいよ湯ノ花取りも終わり、湯船に湯をためる瞬間が来ました。熱の湯の湯口は普段入浴用に使っている湯船用
(白旗の湯や千代の湯のことです)ではなく営業用のものなので短時間に湯を注げるようかなりの勢いで出てきます。大きな湯船であったのに30分でたまってしまいました。湯は画像の通り、美しい鶯色をしていて「緑乳色」と表現したらいいのでしょうか、とにかくうっとりするような色でした。基本的に源泉は「白旗の湯源泉」と「熱の湯源泉」の混合だそうなので、緑色になる部分が熱の湯の独自成分なのかもしれません。(白旗の湯は白からグレーの感じなので)。いずれにしても草津の18の共同湯において並ぶもののない、ここでしか体験できない湯である事は間違い有りません。イベントはこの後入浴を繰り返して飽きるまで居て良いという最後までお客優先の企画でした。その上、全て終了してお暇(いとま)するときにはタオルやプレミアグッズ(ゆもみちゃんマーク入りのポンチョやバッグ、ストラップなど)を沢山いただき、三度感激して熱の湯を後にしました。


★ところで「熱の湯」とは?(ご存じない方のために)
  草津には全国的にも有名な原則24時間開放されている16の共同湯が街のあちこちに点在しています。ほとんどの共同湯がオープンになっているため、これほど湯量が多く、別府や鳴子、湯布院などにも比肩しうる温泉地であるのに組合員専用共同浴場(ジモ)はほとんど存在しません。しかし歴史的には他の温泉地同様、現代に至るまでに廃止や統合が行われた共同湯もあったそうです。熱の湯は現在では「千代の湯」「地蔵の湯」でしか行われていない「時間湯」を行う共同湯だったそうです。しかし昭和30年代に一度、40年代にも一度改装が行われ、そうした中で現在のような「ゆもみおどり」のショー用の舞台となっていったそうです。現在はゆもみ踊りは一日数回の講演が行われており一回500円で見学できます。ちなみに「ゆもみ」は湯を空気にさらすことにより湯温を下げて加水せずに入浴し、源泉の効能を百パーセント無駄にしないようにという昔からの温泉文化に根付く工夫で現在でも前述の時間湯を行っている共同湯では生きているものです。熱の湯の場合には源泉55度の湯温をゆもみにより、48度まで下げられるそうです。(48度とは元々時間湯の入浴温度でこの温度に3分間入浴するのだそうです)


草津温泉  熱の湯
   湯畑の周辺は、共同湯は「白旗の湯」「熱の湯」「千代の湯」の3つがあり、その他、足湯、手湯などベンチも豊富にあり、後はお店だらけです。上述の通り「熱の湯」は入浴用ではありません。

   湯畑そのものは、右の源泉地(実際にはここ以外でも湧いていますが)全体でぶくぶく湧いている湯が湯樋を伝って下の画像のように最後は滝となって一番下手の美しい色の池に注ぎます。
    周囲には、飲食店が軒を並べ、店内でも食べられますがお酒や焼き鳥のばら売りもあり、足湯しながら、また湯畑の夜景を眺めながらベンチで休憩など様々な過ごし方ができます。



まず目にすることのない、湯のない熱の湯。
とくとご堪能あれ。
   そしていよいよ湯ノ花取りです。このように木枠に張り付いているものが不純物のないピュアな温泉成分なのだそうで、本当にきめが細かく、触れていることが心地よいものでした。    木くずが混じらないように湯ノ花を取り、左手に持った三角巾状のガーゼに入れ、温泉の水気の部分を絞り出していきます。粘土状のものが残り始めたら取り出し、乾かします。
壊れ度・レベル1
意味もなく笑う。笑いが止まらない。独り言を言う。
   さあ、そしていよいよ源泉投入です。湯口の湯は激熱と言うほどでもなく、打たせも出来るかも?と言う感じでした。他の方に遠慮してやりませんでしたが、今となっては後悔しています。やはり頭からかぶらないと。    係りの方は「加水しないと無理でしょう」と水も入れていましたが、我々は誰一人水を入れたいとは思いません。(可能な限り源泉100パーセントを味わってみたいと思ってしまうのです)。で、この後本当に参加者のみの貸し切りになったとき、止めてしまいました。(係りの人すみません。居られるときは水いりませんと言い出しにくかったのです)
   もうはしゃぎまくっていました。参加されていたから今日初めてお会いしたにも関わらず「こわれている」とお褒めの言葉を預かりました。    あと、20〜30分で待ちに待った草津19番目の共同湯入湯の瞬間が訪れます。
壊れ度・レベル2
夢中になって湯のない湯船を飛び回る。


訪れた歓喜の瞬間
   美しい色の湯が満々とたたえられています。湯船は今の状態が満水でこの画像の状態で一番左角の上部から5〜10センチの所に排水口が切って有りますが、普段観光客からは見えないようになっています。    お湯の感触は、濁り湯の場合白旗の湯と比べることになるわけですが、ねっとりとしたような感触があり、白旗の方がさらりとしたような感触があります。湯ノ花成分がたっぷりあったという状態を目にしたばかりなので多少ひいき目があったにしても、体を包み込まれるような上質な肌触りは熱の湯の方が上の様な気がしました。詰まる所濁り湯というのはとけ込んでいる粒子状の物質の多さですから、あまり湯の入れ替えが頻繁でない熱の湯の方が湯が濃いと感じるのは当然かもしれません。
見上げる先。
観客席は2階にもあり、画像はここから写していただきました。



不純物(私)のない状態の熱の湯
壊れ度・レベル3
ところかまわず写真撮りまくり。
気持ちいいです〜〜。
すみません。くろちゃん。不都合有りましたら画像はがしますので。


黒ちゃん。奥様。私。やはり板と湯船と湯です。
最後におみやげです。 こんなにしてもらって今日無料です。
上から、タオル3枚(本当は4枚)、


中段
ロゴ入りポンチョ、ロゴ入りバッグ


下段
ロゴ入りストラップ
草津の方々、当日ご一緒された方々本当にありがとうございました。

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