温泉文化研究所(Home)  》  日本一の共同湯








T温泉とF温泉
 当研究所は共同湯の研究を行っておりますが、研究中に「ここはしびれた」という温泉は複数存在しています。ここで取り上げる2つの温泉はそれら全ての共同湯の頂点に立つ温泉です(当研究所比)。共同湯ファンが共同湯に持つイメージ、浴場の雰囲気、周囲のロケーションなど何をとってもこれらの温泉に欠けるところはなく、ここを訪れる方の全てが満足し納得の上で『一番はここだ』と言えることでしょう。奇しくも九州と北海道、日本の両端にこのような共同湯が存在したことを当研究所は幸せに思います。


  ※この温泉は現在アプローチルートが変更になり、下記のように民家を通り抜けなくて
   も到達が可能になりました。ご訪問の方は新しいアプローチルートをご利用ください。

T温泉
  熊本県の山中にほんの数軒のお宅によって形成される集落があり、このお宅のお庭を抜けないと目指すT温泉にはつけません。言うまでもないことですが、家人と顔を合わせることがありましたら必ず挨拶をし、通らせてください旨伝えましょう。
 そして上記のお宅を抜けるとこの様にあぜ道が視界に入ります。
 だいたいここで立ち止まり、このまま上の段を進んでお墓方面に行けばいいのか、下の段で小屋方面に行けばいいのか迷うはずです。

 付け加えると中央の小屋は単なる廃屋で目指す共同湯ではありません。
 正解は下の段でした。坂を緩やかに下るようにあぜ道を抜け、更に緩く左に曲がりながら進むと先ほどの廃屋の左に目指す湯小屋が見え始めます。

 しかし素晴らしいロケーションです。田園の風景も防風林のシルエットもススキのように生える枯れ草も全てが渾然となった美しさです。
  湯小屋の少し手前に自噴する源泉がむき出しに見えています。こちらの温泉は50年以上の歴史があり、湯は掘削ではなく自然に湧いていた物が、見つかって以来そのまま利用されているそうです。
  お堂のような湯小屋はまるで浴場に見えません。ここから左に回り込んだ裏側が丁度正面に当たります。

  

  下:そして正面斜め前から見るとこうなります。
 上は女湯、下は男湯です。この日は全く人の来る気配が無く、完全貸し切りで2時間ほどお邪魔しました。男湯と女湯の湯船はつながっており、簡単に潜って行き来できます。  湯は心地よく香る程度の硫黄臭で温泉好きにはたまらない物です。とろとろの湯は肌に優しく、湯温もそれほど高温ではないので、どんなに長湯しても湯当たりという事が少ないと思います。


  あくまでも美しいブルーはタイルの色のせいなのですが、湯も何らかの作用を果たしているものと思いたいです。
  湯船から脱衣所と入り口。
美しい。
  源泉はこの様に注がれており、飲泉も出来ます。湯は甘いあじがするような気がしますが、若干希望的観測も含みます。
  湯口の下の枡には白い湯ノ花が堆積し、まるで蔵王温泉か何かのような雰囲気でした。






北海道某所の湯

※この温泉は廃止されました。大変残念です。平成25年3月22日(金)現在

                    

F温泉
  左:正しい道順をたどるとこの入り口の前に出ます。実は看板には地名などではなく、「危険地域」と書いてあります。地元の方はここに車を置いていますが、旅人はこの先100bで、上下の画像のような海岸の広場に出ますので、そちらに車を置きましょう。左の画像の看板前は2台おいたら一杯です。レンタカーで満車になり、毎日清掃やら湯小屋の管理やらされている方を離れたPに駐車させて歩かせるということを無いようにするのもマナ〜の内だと考えます。

  下:この岩山の向こうに湯小屋があります。入り口からは徒歩3分です。
  のぼり口からの坂はすぐ終わり、快適な一本道が続きます。
  やがて開けた場所に出ると・・・。
  Pからも見えていた岩石が一層近づいて見えます。
  この日は霧が濃すぎて霧雨となってしまっている最悪の天気でした。気が付くと以前はなかった有刺鉄線が張ってあります。
  上のカーブを曲がると・・・・、見えました。フンベ温泉です。少しお色直ししたようですが、何も変わっていないようです。
  上:かれこれ10年ほど前の古い外装の時の湯小屋。右の管が源泉。最近では北海道南西沖地震の時、遠く離れたこの地でも源泉に変化があったと古老は言っていた。この時は柵は何もない。
  上:2006年のショット。本当に地形から何から変わっていないように感じる。   下:切り立った岸壁の下の猫の額ほどの狭い平地によくぞこれだけの湯小屋を維持しているものです。
 上:有刺鉄線の向こう側。ほぼ垂直の五bクラスの崖。以前夜懐中電灯も持たずに入浴に来て、この下に落ちた人があると聞いたことがあります。(もちろん柵がない時代です)一歩、又一歩、感動の湯との対面まで歩を進めます。  下:しかし、何度見てもすごい場所とすごい湯小屋です。(この画像を見て心動いた方はお早めに。何時湯が出なくなっても、いつ小屋が崩壊しても、いつ行政が本格的に立ち入り禁止区域にしても何が起こってもおかしくない場所です)
  上:湯小屋を堪能してください。(しかし何時になったら、中を写すんだ〜〜)。う〜ん、美しい。ぞくぞくします。そもそも当研究所にゆかりの方はこの外観でお腹いっぱいかもしれません。(笑)。   下:正統的な湯気抜き、(これはなかなか北海道ではみれません)、加えて、この金属スレートのよれよれ感、よく見ると外装は張り合えたのではなく、ペンキを上塗りしただけのような気が・・・。
  上:来ました。ついに戻ってきました。これがフンベ温泉です。

  左:脱衣所。ここは全てに置いて完全混浴です。女性は貸し切りになるタイミングをねらって来るのが良いと思います。清掃前のタイミングやお昼過ぎに湯が溜まるのを待ちながら、なんてのはどうでしょう。
  脱衣所、浴室から。周囲にはぐるりとベンチ付き。
  浴室と脱衣所を隔てる扉はありません。脱衣所一体タイプのハイブリッド方式です。
  なぜこうも沢山洗面器があるのかは謎です。左の大きなバケツは清掃に用います。でもここで一番優れているのは中央付近に見える四角いプランター状の物体です。
  こちらの浴室にはカランの類は一切ありません。で、湯舟の湯口は伸縮自在になっていまして、このように湯を溜めて洗髪や洗体を行うのです。なんという巧みなしかも合理的なアイデア。

  しかし、温泉バカはここでオーバーフロー画像を撮ろうか考えてしまいました。(之に入浴しようと発想するのが温泉バカです)
 くうううう〜。気持ちいい〜〜〜〜。湯は口に含むとそんなに特徴のあるものではありませんが、妙に泡付きが良く、油断してると体中が海ぶどうみたいになります。  去り際に離れがたく、又天候の良い日に来たいなと思い、一人で50b走してタイマーで画像撮りました。嗚呼!温泉バカよ!!


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