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このページは佐賀の1010さんの記事を参考に作りました。

入浴の心得
    当研究所がご紹介する共同湯・公衆浴場は言うならば、公共の場所です。都会の方ならば、当たり前に守っている電車のマナーを思い浮かべてください。特に通勤時間帯では「禁煙」「列を作って待ち、出る人が出終わるまで殺到しない」「急いでいる人のためにエスカレーターの右側の列は開けるかまたは必ず歩く」「電車内ではマナーモード、通話はかなり遠慮する」「網棚に雑誌や新聞紙をほかしていかない」などあげたらきりがありませんが、普段電車や駅を利用されない方にとっては、これが当たり前でなくなってきます。
   昨今温泉ブームで旅館に泊まるのはまあよしとして、旅館から観光の温泉施設を経由して、生活温泉に入られる方が以前より増えました。(生活温泉とは観光とは無縁の位置に立地する温泉で、ほぼ100パーセント地元の生活の中で生きる温泉を指します)しかし地元の方からすれば、まあ少々の数の酔っぱらいの観光客程度なら仕方ないと思って許してくれても、数が増えるまたは同じ事をする人間が後を絶たないとなれば、毎日嫌な思いをする方が出てきてしまいます。もし、このことが「よそ者は利用禁止」と言うことにつながると、せっかくの地元の人のご好意も、楽しみに旅行に来た旅人の気持ちもどちらも踏みにじることにつながりかねません。まして、駅や電車のマナーは放送で声高に叫んでくれますが、浴場のマナーは「人として当たり前のこと」と捉えられたり、また「元々わかっている人間しか利用しない物だから」など様々な理由から掲示していないようなケースも珍しくありません。
   当研究所は共同湯・公衆浴場を愛しております。末永くみなさんで楽しめるように気がつけるマナーはお互い注意しあって守るようにしましょう。なお、入浴マナーは浴場ごとに異なったりします。郷に入ったら郷に従いましょう。


     ◆脱衣所では◆

   基本です。共同浴場系では必須です。ホテルや旅館や大きな温泉施設では却って怪しまれるかも(笑)しれませんが、地元の方の社交場になっているような温泉・共同浴場では、挨拶は必要不可欠です。元々地元の方は多くの方がただ体を洗うだけでなく、言葉を交わすことが様々な意味を持っていると思います。
   また、本当に地元の方ばかりの温泉・共同浴場系の場合ならば、自分の行動が次に入浴しに来る旅人に跳ね返るということに思いをはせましょう。よほど常識知らずの方がいた場合はともかく、「近頃の若いもんは」とか「都会のもんは」とか言った言葉は積み重ねの体験の中から生まれるものと考えます。最近の風潮で後がどうなるかと言うことを考えない人が多すぎると思います。(不祥事を起こしたら自分が逮捕されればいいだけではすまない立場の人はやはり気をつける義務があると思います)
   番台、脱衣所などでとにかく人がいたら、「こんにちは(こんばんは)」と言いましょう。浴室に入るときも同様です。「失礼します」でもいいです。(特に共同湯は無人で脱衣所一体式も珍しくありません。ファーストコンタクトが湯船の中の人ということもあります。最初にタイミングを失うとずっと気まずいです)出るときは、「お先に失礼します」「さようなら」「お疲れさまでした」など、場所によって様々です。地元の方の様子を伺って、地域に合ったご挨拶をして気持ちよくお世話になりましょう。
   最初に大きな声で挨拶をすれば、その後のコミュニケーションもスムーズになりますし、様々な情報をゲットすることもできます。また、結構大きな事ですが、挨拶などして旅人に徹しているとみなさんカメラを使っても非常に寛容になります。(湯船を開けてくれるなど協力的になってくれるのです)計算してやるのはまずいですが、気持ちよくカメラを使わせてくれると思い出もより鮮明に残ります。
★体を完全に拭きましょう
   浴室から退場するときにはすのこに上がる前、また浴室から脱衣所に行くときには洗い場などぬれた床の部分できっちりと体を風いてから、マットなどに載りましょう。冬はマットがぬれていると思いの外冷たく、寒く、又夏は何となく清潔感を感じない上に悪くすると悪臭の元です。特に脱衣所一体タイプの浴室の場合、ぬれた足や体ですのこに乗ると後の方が大変迷惑します。
   湯上がりは身体や髪を洗って綺麗になっていますから、タバコの煙の匂いが付くのはとても嫌なものです。
   他に吸っている人がいない限りは、仮に灰皿が置いてあったとしても、控えた方が良いかもしれません。
★ゴミを持ち帰りましょう。
   浴室や脱衣場から退場するときには旅人はなるべくゴミを持ち帰りましょう。特に無人の共同湯や仮に番台さんがおられても地元の方の努力によって成り立っている共同湯では、管理される方の手間を少しでも省いてあげるのが料金以上に末永く管理していただけることにつながると当研究所は考えます。山や渓流などに出かけたとき、キャンプに出かけたときには自然にローインパクトな考え方をし、ゴミを減らし持ち帰る努力はするのに共同湯ではできないと言うのでは温泉ファンのレベルを自ら下げているような物です。

     ◆浴室では◆

   基本です。脱衣所編にも書きましたが、ここでも「こんにちは」は必須です。
       1.湯船に入る前に事前に湯をかけ、特に足、尻、局部、脇などはこすりながら
          掛け湯して汗やすぐとれる汚れを落としてからはいる。かかり湯もせずに浴
          槽に入るのは厳禁です。
       2.湯船に入る前にきちんと石けんで普段通りに体を洗い、全てすんでから湯
          船に入る。
     実際に入浴前のマナーの話題が出ると上の2つのどちらでいくかというのは結構議論の対象になります。当研究所は2.は行き過ぎで特に寒い時期にはこれで暖まる前に風邪を引いてしまったら入浴の意味がないと感じます。また入浴前に体をこすると湯の感じ方も変わってしまい、微妙なコメントができなくなるというのも一つあります。でも、実際に石けんで洗ってからというマナーをうたっている浴場があるのを知っていますし、こういう意見を持っている人も知っています。あとはマナーなので自分の判断でどちらか行ってください。両方なしはだめですよ。
    お湯が熱すぎたりぬるすぎたりしたら、周囲の方に温度を下げる方法を聞きましょう。これが結構「加水でしょ?」と思いがちですが、「湯の流量を調整し後は我慢」とか、「(カランが三つあり)より温度の低い源泉を加える、水は使わない」とか本当に所変われば方法も変わるのです。いずれにしても、熱湯が好きな方もぬる湯が好きな方もいます。必ず相手に断りましょう。それが切っ掛けでまたコミュニケーションが促進します。いずれにしても不必要な我慢は楽しい思いになるかも知れませんし、ならないかも知れません。言葉のキャッチボールが大切なのです。
    ただ泉温を下げる行為そのものに一つ言わせていただければ、基本的には温泉はその成分や効能も最大の楽しみの一つです。加水すると温度が下がるだけでなく、源泉の特徴も失われます。(肌触りや香り等々)泉質が変化してしまうこともあります。また、空気の流入量が増え、温泉が酸化してしまうかもしれません。温泉ファンならばこの辺のさじ加減が難しいのです。
   湯尻とは「湯船の中で源泉投入口から一番遠いところ」または「排水が行われているところ」という意味で、逆に湯が一番新鮮できれいな源泉投入口付近は湯頭(「ゆのかみ」と読みます)といいます。共同浴場では、源泉出口は1つで、源泉が注がれている浴槽からオーバーフローしたお湯が、隣の浴槽に流れているという造りのところもあれば、湯船一つ切りの所もあります。湯船が2つの場合には源泉が注がれている浴槽のことを上湯や源泉浴槽と言い、源泉浴槽からあふれたお湯が入っているぬるめの浴槽、つまり源泉が直接注がれていない浴槽のことを、下湯または平湯というそうです。
   下湯(平湯)がある場合は、掛かり湯をした後、いきなり源泉浴槽に入らないようにしましょう。下湯(平湯)に十分浸かった後、もしくは石鹸で身体を洗った後、また下湯、それから上湯(源泉浴槽)に浸かります。また、湯船が一つの場合でも、最初は湯尻に入りましょう。石けんできちんと洗った後でも、体には自分で出した垢が十分ながれず残っているかも知れません。(タオルはいつまで経っても湯に入れると垢が出てくるので湯船に入れてはいけないのです。少なくても保健所が言っているのは衛生的な話なので、洗ってあるきれいなタオルを浴槽につけるのは本来問題のないことだと考えます。まあ、神経質な方が増えてきて、どんなタオルもだめと言うことが多いですが、本来は違うと思います)排水が行われているところで言った入れば、湯船の中自体が汚れず、後から来る方が快適に過ごせます。
   浴槽の湯が汚れるので、使用後のタオルを入れないようにしましょう。ここまでは結構浸透していますが、当研究所はそれよりも桶が気になります。石けんで体を洗った後、プラの桶でタオルをすすぐわけですが、この後桶をきちんと洗っている人はどれくらいいるでしょう。よくCMでプラ容器がきちんと他洗えた状態としてこすって「きゅっきゅっ」といわせる場面が出ますが、使った桶をこすると垢の付着がすごいです。この桶を湯船に入れて湯を汲むという行為が最も湯船を汚す行為だと当研究所は考えています。混浴で、なおかつタオルやバスタオルが禁止されていない場合は、女性は身体を隠すためにタオルをまいて入るような行為はみなさん黙認していますが、要はきれいなタオル・桶なら問題はないのです。
   温泉によっては、カランやシャワーの数が限られている所があります。
入浴者の数よりカランやシャワーの数が多い場合は構いませんが、入浴者の方が多いと洗い場が争奪戦状態になりますね。これは特に女湯の方がすごいそうで内の奥さんの話を聞く限り、女性向けのマナーかも知れません。
基本的に、先客から洗い場を使うというのが一般論だとは思うのですが、しばらく様子を見ても先客が既に洗い場を使用済みなのか、または洗わずに浸かっているだけなのか分からない場合があるそうです。「身体はもう洗われましたか?」「お先に洗い場を使わせて頂いて良いですか?」などと声を掛けられると良いのでしょうが、完全に場所取りになってしまっている場合も少なくなく、最も始末が悪いときには、ちょっと私物をどけて一瞬借りようと思ってもどこから見ているんだか速攻でやってきて「使ってます」と言う人がいるそうです。当然「いや、今誰もいませんでしたよ」となりますが、相手も「荷物あったでしょう」と押し問答状態になり、せっかくの楽しい温泉が違った物になってしまうそうです。また、カランやシャワーを全開にして出しっぱなしにすることによって使用中だという無言の訴えをする人に至っては社会人としてどうかと思います。とにかく、「
ゆずりあう」ということを考えましょう。
   シャワーや洗面器でお湯をかける際に、他の人にお湯がかかったり、かかり湯が浴槽の中に入っているのに気づかない時があります入浴中の人はかなり不快な思いをします。注意した方がいいです。また、洗髪のときなど背後や隣の人にかからないよう注意しましょう。更に、石けんが流れていないのにそのままよく流さずに湯船に戻る人もいます。
   これはさすがに「自分が」というマナーではありません。子や孫を持つ方に言いたいのです。あなた方が子や孫にお風呂はプールではないと教えなかったら、今の世の中「かみなりおやじ」もいなくなって、誰がしつけをするのですか。人がいなくなった時に こそこそ「もういいよ」というのもだめです。増して他に人がいるのに率先して「泳いだら」と勧めたり、泳ぐのを黙認したり、玩具の持ち込みを奨励したり、玩具の使用を黙認したり、全部だめです。お風呂は静かに入りたいのです。波が立ったり、湯が揺れてもそれだけで踏ん張ったりして疲れます。
   共同湯はコミュニティのコミュニケーションの場です。ある程度の音量がないと会話もわかりませんし、これはもう本人任せとなるほかありません。ただ静かにしてたい方もいらっしゃるとは思いますので、周囲を気遣う気持ちだけは持ちたい物です。また、子供連れの方は、子供を注意する声の音量にも気を付けましょう。叱っている声の方がうるさかったりします。それ以前に、子供が大声を出すのは親の責任です。公共の場での身の処し方をあなた方以外には教えられないのです。
   洗面器や椅子を使った後は片づけましょう。
洗い場では石鹸の泡や髪の毛等が残ってないかチェックし、使った椅子を洗い、洗面器は伏せましょう。
   椅子や洗面器が一箇所にまとめてある場合は、その場所に戻しておきましょう。













こんな人は○○だ!!(鉄拳風に)
  いつも行く別府のJ泉。毎年同じ人に出会うが、湯船の中で歯を磨き、その使用後の歯ブラシを源泉投入口で洗う。つまり、歯ブラシの汚れが全部湯船へ フェードインっっっ!!



  大分のK湯。足下自噴の洞窟風呂で確かに湯はかなり豊富です。数年前に地元の方が、混浴湯船の中で入浴しながらひげそり、ひげが着いた泡もひげそりのカミソリも何もかも湯船の中で洗っていました。おっちゃんいわく「あっちゅう間に流れてすぐきれいよ。すごか温泉たい!」そんな問題なのか?
  秋田県のY温泉。夏場で檜の水浴槽に狂ったように浸かっている中年の方がおられました。ただ、夏なので熱いですから皆で交代に使っているのですが、私は山の水は冷たすぎ、私が入るときだけ、蛇口を止めていました。すると、このおじさん「水の温度が上がるから止めるな」と入浴中の私に強要してきます。



  大分県のB温泉の某N温泉。初冬の頃でした。完璧な加水状態で涼しい顔で先客が入湯していました。「あんなに水入れなければならないのだったら、よほど熱いのだろうな」と思い、掛け湯すると全くの水同然。ぬるま湯通り越しているのです。先客は「少しぬるいか?」と聞いてきましたが、そんなレベルではありません。だいたい寒い中徒歩で探索中にやっと温泉に入れると思ったのに!!幸い、小さな湯船で熱い源泉を入れれば短時間で回復する物でしたが、それでも30分くらいはロスしました。他に誰も来ない時間帯でも迷惑な温度なのに、夕方やるか?という事件でした。
  青森県のY温泉。管理の方が大切に大切に地元との微妙なバランスを保ちながら守っているとある野湯。その方はいきなり来て、言葉少なにでっかい三脚と一眼レフのカメラをセットし、セルフタイマーで写真をとり出しました。最初2つの湯船の人のいない方を選んでとっていたのですが、段々エスカレートしてきて、最後には温泉の管理の方が清掃及びメンテナンス中に「フレームにかかるからどいてくれ」「しばらくじっとしていてくれ、困るから」と言い出しました。唖然としてしまいました。この管理のおとうさんがいるから入れる温泉なのに、その人に向かって、挨拶もなければ、ねぎらいの言葉もなくやってきて、入浴中の先客とも全く会話を交わさず、自分の画像をとるのだけ最優先です。この方、後に温泉界ではとても有名な方とわかり、他の温泉地でも先客とトラブルを起こしていると言うことを聞いた次第です。



  浴室内の喫煙。結構見かけます。ぱっと思い出せるところでは、青森県のN温泉、山形県のH温泉、長野県の某温泉、鹿児島県のO温泉など。脱衣所で風呂上がりに「今体洗ってさっぱりしてきて、後寝るだけなのに〜」と言うときもたばこのにおいがつくのは実に不快ですが、浴室内の湿度100パーセント、喚起もむやみにできない環境ではにおいが鼻につき、リラックスムードが台無しの上、温泉自体が良い香りの時にはもう取り返せないほどの気持ちになります。
  これはあまり声高に言えないのですが、元々打瀬が湯船内にある温泉ならともかく、普通の源泉投入口で打瀬を始め、ついには頭にかぶせ始める方、頭洗ってない人は論外ですが、洗った後でも髪がある程度の量あったら抜け毛が湯に混じるとかすると思うのですがいかがお考えですか。不快に思っている人いるのですよ。(ただ、私もほんとにたまにですが、画像撮影のために一瞬ですがやることがあるので大きな事は言えないのですが)




  群馬県のK温泉。いろいろな話を地元の方に聞きます。共同湯が24H開放の故、夜中に様々なことが起こるのでしょう。
1.朝一で共同湯に行くと、無色の温泉のはずが鮮やかな蛍光グリーンに変わっていた。(あの名湯にバスクリンぶち込んで入浴した方がいたそうです)
2.朝一に、湯船の底に砕けた一升瓶が沈んでいた。(中で飲酒した上、酔って割った模様。湯を一旦排水し、中をきれいに清掃し、張り直して入浴するまで朝風呂のはずが昼風呂に変わっていたそうです。)
3.朝一に、湯の上に茶色い物体Xが浮いていた。(赤ちゃんの物ではなかったそうです)行為をされた方は気づかなかったのでしょうか?
4.朝一に脱衣所の床に茶色い物体Xを発見。
5.朝一に脱衣所の床で一晩寝ていた人を発見。(日曜に多し。地元の方はぎょっとするそうです)
この他物を壊す、盗むは普通でいつか24H開放がなくなるのではないか、不安です。長野では以前は野沢も渋も湯田中のジモもみな24H風呂でした。
  ジモですが夜中にドアノブにチェーン状の鎖を巻き付け、車または重機のような物で引っ張ってドアごと引っぺがし、入浴。鍵を壊されたという話は聞きますが、この話は今のところ、ここ一軒でしか聞いていません。(温泉名はイニシャルトークでも伏せます。)


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