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島根県 温泉文化 レポート
 島根県は温泉の数はそれほど多くありませんが楽しい温泉巡りをさせてくれます。安価な共同湯や公衆浴場、魅力的な湯治宿が存在し、温泉地とその周囲のロケーション(自然が濃いのです)などから旅人を惹きつけます。分けても島根県の大きな特徴それは、当研究所がとらえるに2つあり、まず1つに温泉全体に占める濁り湯の割合が大きく、”湯が濃い”ということがあげれるということです。特に三瓶山周辺には温泉ファン以外にはあまり知られていない極上湯が点在しており、当研究所のお気に入りの場所となっています。2つに島根県は歴史的な正当性に由来する温泉の来歴ロマンが楽しめる場所だと言うことです。歴史云々というのは島根県は現存する奈良時代に編纂された地理書「風土記」が全国で唯一ほぼ”完全な状態”で残る県だと言うことです。(ちなみに欠損した状態でも残っているのは全国で島根を入れても5カ所、残りの4カ所は播磨(兵庫県)・肥前(佐賀県と長崎県)・常陸(茨城県)・豊後(大分県)です)この風土記、名前の通り地理書ですから当時の観光名所や地理的に特徴が残っている場所は概ね記されており、その中には当然温泉の記述もあるわけです。そう、つまり島根県ははっきりと記録に残る”千年温泉”が大変多いエリアなのです。
  なお、当研究所、島根県はつまみ食い程度しか温泉訪問をしておりません。従ってお勧め湯しか回っておりませんので、下記のレポはどこへ行っても当研究所のスタンダードを下回る物ではありません。安心してお出かけください。


 
温泉名(施設名) 所在地 概  要 利用時間 料金 備考
温泉津温泉
元湯・泉薬湯
太田市   東西に長い島根県の丁度中央部に位置する”温泉津”は古来から天然の良港として交通の便に恵まれ、北前船の寄港地としても有名でした。JR温泉津駅からほど近い場所に温泉街を持つ温泉津には3軒の共同湯があり、全て泉質の異なる湯を注いでいます。開湯1300年を誇る千年温泉としての魅力もあります。
  元湯・泉薬湯はそんな温泉津で最古の源泉を使用する共同湯です。この温泉の特徴はやはり”薬湯”と称される濃い湯で、色は緑濁、味は強烈な塩味を芯に据えたミネラルに由来する苦みいっぱいという感じです。
5時半〜21時 300円 無休
別浴
温泉津温泉
薬師湯・なまず温泉
太田市   元湯より徒歩数分の場所にある共同湯。こちらはこの温泉内ではニューフェイスですが、それでも開湯140年以上という(元湯が古すぎるのです)歴史ある湯。その由来は明治5年の大災害・浜田地震により湧きだしたことにあるそうです。表題のなまず温泉の他”震湯”とも呼ばれるそうです。こちらはやや元湯をまろやかにしたような湯で、色が寄り美しく、また湯口には愛らしいナマズが使用されています。 5時〜21時 300円 無休
別浴
温泉津温泉
小浜温泉
太田市   温泉津3軒目の共同湯。こちらは温泉津ではちょっと異色の温泉で、純粋な生活温泉と見ました。上記2軒と異なり、温泉街からも離れて住宅地の中に立ち、冷鉱泉(といっても濁り湯でとても温泉らしいですが)を加熱しながら、冷源泉を加入して、弱く掛け流しています。この温泉である意味当研究所らしい最も共同湯らしいたたずまいは内部の様々な地元に根付いた看板などとも相まって、この共同湯を他の2軒とは一線を画す存在へ押し上げています。 16時〜20時半 300円 無休
別浴
有福温泉
御前湯
江津市   江津西インターより東南方向へ5キロ。プチ山岳地帯といったような場所に島根県が誇る1000年温泉の一つ有福温泉があります。発祥は1350年前と伝えられ、神話の国出雲の一角を担うロマンが漂います。
  ここにも共同湯が3軒あります。その内、御前湯は有福温泉の守り神”薬師仏”を祭る薬師寺の前にあったことからその名があり、源泉は薬師寺の境内から湧出しています。すでに江戸時代にはこの共同湯があったといわれ、当時と同じ場所に立つ現代の建物は昭和5年に建築された大正ロマンを思わせる作りが随所に残っています。
7時〜21時半 300円 無休
別浴
有福温泉
さつき湯
江津市   温泉街下手のPの真ん前にある共同湯。やよい湯と同じく、生活温泉として、より共同湯の性格が色濃く出る施設です。 7時〜21時半 300円 無休
別浴
有福温泉
やよい湯
江津市   当研究所一押し物軒。薬師寺の源泉のほか独自源泉もブレンドするこの温泉は地下深くまで達する階段ジモのような温泉で、その柔らかな湯は長湯して中で居眠りしてしまいそうなほど気持ちの良い物です。 7時〜21時半 300円 無休
別浴
三瓶温泉
亀の湯
太田市   JR太田市駅より南東へ15キロ三瓶山は西日本有数の美しき独立峯です。その三瓶山の山麓には極上のお勧め温泉郡が点在しており、中でもここ三瓶温泉には当研究所が島根県で一押しの共同湯亀の湯があります。ここはもう余計な修飾語はいりません。当研究所の温泉の嗜好に共感を覚える方は是非ご訪問ください。絶対に納得できるはずです。 8時〜21時
(17時〜加温)
100円 無休
別浴
三瓶温泉
志学薬師湯
鹿追町   同じく三瓶温泉の共同湯で、温泉街の中心に立つ正統的な三瓶温泉の顔です。なんでもその昔三瓶温泉は名を「志学温泉」と言ったらしく、名前にその痕跡を残しています。 12時〜20時 300円 無休
別浴
伊木温泉 浜田市   浜田市金城町には下記の美又温泉とこの伊木温泉があります。伊木温泉は冷鉱泉を加熱した半循環の浴場で、掛け流し加減は微妙ですが、施設のミニマムさ(最低限の脱衣所と洗い場のみ)と浴室に使用されているポリバスが当研究所のストライクゾ〜ンど真ん中のものでした。なお、11度の冷鉱泉を沸かして使用しているため、営業が週に3日しかありません。自治体でよく確認された上でご訪問ください。
(レポは平成15年8月入浴時のデータ)
水土=
14時〜20時
日=
10時〜20時
300円 月火木金休
別浴
美又温泉 温泉会館
浜田市   温泉街を形作る魅惑の温泉。美人の湯として有名で、つるつるぬるぬるする。時間も料金も利用しやすくて良いが、疑惑の吸い込み口がついていた。でもまあ、湯は半循環であったとしても嫌なイメージは全くなかったです。この温泉も本格的な発展は明治5年の浜田地震がきっかけらしく、それまでは加温の必要もあった湯がいきなり100度近くに上昇して更にじゃんじゃん自噴したと言います。歴史の流れはその当時の源泉も過去の物とし、今は更に新しく掘削した源泉を使用しているそうです。 8時〜21時半
(土日のみ6時〜)
250円 2・4月休
別浴
海潮温泉
憩いの家・かじか荘
雲南市   玉造温泉から南へ5キロ。ここにも出雲が誇る千年温泉があります。島根県では少なくなった200円温泉が2軒生き残っています。 9時〜22時 200円 無休
別浴
千原温泉 太田市   全国でもほとんど類を見ない足下自噴泉浴槽を持つ温泉。分けても千原温泉は、じわじわ湧くレベルのものではなく、肉眼で「ぼこぼこ」湯と気泡がわき上がる様がはっきりと確認できるほど勢いよく湯が湧く”湯壺”に直接入浴できる奇跡の温泉です。 8時〜20時 500円 無休
別浴
小屋原温泉
熊谷旅館
太田市   細い細い道をたどってやっと着く鬱蒼とした森の中の1軒宿。湯に浸かる以外は他に何もすることがないぞ言わんばかりの湯治環境は、施設内の浴室と湯の良さも相まって一層訪問者のテンションをあげてくれます。ここも訪問して間違いのない温泉です。本当に三瓶山麓は奥が深い。 9時〜17時 400円 無休
別浴
潮温泉
大和荘
美郷町   旧大和村=だいわむらにある、「うしおおんせん だいわそう」。千年温泉の海潮温泉と名前が同じ、大和は「やまと」と読みたくなるけど「だいわ」と本当にややこしい「うしおおんせん・だいわそう」です。ここは千原温泉から更に南下しJRの沢谷駅の次の潮駅の少し南にある旅館です。千原温泉似た感じの源泉をここでは加熱して供していますが、湯舟の端の方で冷鉱泉源泉を直投入しており、更に掛け流しもしていますので、安心して入浴出来ます。同 9時〜21時 300円 無休
別浴
出雲湯村温泉
元湯・漆仁湯
雲南市   出雲国風土記にも登場する千年温泉の一つ。残念ながらここも改装され、鄙びた風情はなくなったが、小さな温泉地としてにぎやかな雰囲気の場所とは一線を画する。 10時〜21時半 320円 無休
別浴
柿木温泉・はとの湯荘
吉賀町   六日町ICより国道187号で北へ。合併して単独の自治体ではなくなった旧柿木村には島根県らしい濁り湯の2つの温泉があります。国道沿いに先に下記の木部谷温泉の看板が目に入り、通過して更に北上すると旧柿木村の役場付近にさしかかります。道の駅や郵便局もある集落の中心地に柿木温泉のはとの湯荘があります。この温泉の湯は実に美しい色をたたえています。赤系の湯ですが、トマトや紅茶と言うより、本当に文字通り”柿”の赤い色をしています。(ちなみにこの温泉の名前は旧柿木村から来たもので、湯の色と柿は関係ありません。村が柿木村と称したのも昔この村の庄屋さんの家には大きな柿の木があったことに由来するそうです)。窓外には渓流を望むややがけの上っぽい立地は内湯のみながら開放感もあり、なかなか施設系としては満足度が高いです。 10時〜21時 400円 3水休
別浴
木部谷温泉・松の湯
吉賀町   上記柿木温泉のやや南方に位置する島根の名物温泉。全国的にも大変珍しい温泉が間欠泉となって噴き出る泉源を敷地内に持ち、更にその間欠泉まで遊歩道がついて湯が吹き出る様子を観察できるようになっている。湯は吹き上げた後間欠泉の周囲の湯溜まりに落ち、その湯溜まりからオーバーフローした湯が、宿の浴槽に注ぐ。その一部始終も観察できるようになっている希有な宿。 7時半〜20時 350円 無休
別浴
さぎの湯温泉・安来苑
安来市   安来節の故郷、安来市にある温泉です。当研究所この温泉には「まっとうな温泉」本を見ていったのですが、どうも現在は情報が変わったらしく、日帰りは利用できないみたいです。 11時〜14時
(レストラン利用者のみ)
400円 無休
別浴
赤来温泉
母子健康センター
飯南町   坂本さんの超秘湯の本で一躍脚光を浴びたエリアにかつてあった施設。公営の温泉でこの当時は冷鉱泉加熱という経費がかかる形態でありながらわずか100円で入浴できるという涙ものの温泉でありました。しかし、数年前、この源泉を利用してぴかぴかの日帰り温泉を作ったと言うことです。新しい施設は湯の良さを十分に生かした掛け流し施設らしいです。新料金は300円。 改築 改築 改築
六日町温泉 ゆらら 吉賀町   島根県の最西端六日町インターすぐそばの温泉。かつてここには2軒の温泉があり、下記の廃止されたみろく温泉はレポに出さずにはおられない温泉なので、出しました。ちなみに新施設へと移行したゆららは極めてあったり前の日帰り湯で、特段どこがだめと言うことではありませんが、とにかくみろく温泉を紹介したくてレポを書いたのだと言うことで判断してください。 6時半〜22時 500円 無休
別浴
六日町温泉 みろく温泉
平成16年3月25日廃止
吉賀町   柔らかなぬる湯が掛け流される激安温泉でした。いかにも町の共同湯といった感じの施設も、島根県ではなみだものの低料金も全て当研究所のストライクゾ〜ンをはずさない温泉でしたが、同じ公営の温泉が近距離に2軒競合していたのが災いしたのか、あるいは最初から代替施設としてゆららが計画されたのか、入れ替わるようにしてみろく温泉は廃止されました。 廃止 廃止 廃止

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