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宮城県 温泉文化レポート
  宮城県は東北においてはどちらかというと当研究所が研究対象とする温泉は少ないようです。外湯を楽しみながら散策できる共同湯を持つ温泉街が少ないというのが実情でしょう。しかしそうは言っても、ここは東北地方、そんな中にあっても鳴子や青根、遠刈田など、魅力的な共同湯を有する温泉が全くないというわけでもありません。中でも鳴子温泉は全国に誇る特徴を持っています。


当研究所が考える共同湯と公衆浴場について
   当研究所ではあえて共同湯と公衆浴場という言葉を使い分けています。法律的にはたぶんこの両者は同じものを指すのだと思います。しかし、例えばみなさんよくご存じの渋温泉の9つの共同湯など、明らかに「銭湯」もしくは「公衆浴場」と呼ぶには違和感がある浴場は存在すると思います。ではその境界線をどこにもうけたらよいのでしょうか。当研究所の私見では以下のように考えています。
 1シャワーやカランが全くないか、あっても2〜3である。
  
 (特に洗髪や体洗いの時、浴槽から直接湯をくむ施設)
 2浴槽の大きさが大人6〜7人入れば一杯の大きさかそれ以下である。
 3
脱衣所と浴室が一体化して境目がない。
 4
利用料金が毎日の生活の中でレジャー扱いとならない金額
     (無料から400円以内)である。
     (たまの休みに500円以上出して骨休みに行くレジャー温泉を
      のぞくという意味です)

   上の項目の2つ〜3つを満たしていれば一応当研究所ではその施設を「共同湯」と呼んでおり、すべての項目を満たしていない、特に1.を満たさない浴場を「銭湯」もしくは「公衆浴場」と呼ぶことにしています。
                        その他に意味がわからない用語が多すぎると言う方は・・・温泉用語辞典


共同湯を持つ温泉街
温泉地名 概要 共同浴場数
鳴子温泉郷   知る人ぞ知る”泉質の百貨店”という異名を持つ鳴子温泉郷。その中心をなす鳴子温泉には広いとは言えない温泉街に驚くほど多用な源泉があり、同じ旅館の敷地内でも源泉が異なっていたり、隣り合う自家源泉の旅館の湯が全く違う色であったりと驚きの発見を味わわせてくれます。そう、鳴子は純粋に湯を楽しむという『温泉ソムリエ指南』とでも言うべき体験ができる全国でも数少ない温泉地なのです。ここ鳴子での湯の楽しみ方は共同湯だけにとらわれず安価な入浴料の湯治旅館を探したり、希有な個性を持つ源泉を見つけたりといった当研究所が考える『温泉の研究』を五感を総動員して行うと言うことなのです。
鳴子温泉   鳴子温泉郷の中心を為す温泉。JRの鳴子温泉駅を中心に広がりを持つ風情漂う温泉で、観光にも湯治にもよく、また、公共の交通機関にもマイカーにも対応する温泉です。温泉街には魅力的なお店が建ち並び、お店を冷やかすのも楽しく、あちこちで湯気が上がっていて、湯の町情緒たっぷりです。ただ唯一当研究所のスタンダードから注文をつければ、外湯の町らしい安価な共同湯数を増やしてほしいです。特に気安さを持った共同湯が1つしかないこと、生活温泉たる共同湯がないことなどは大変残念です。逆に独自源泉の旅館を片っ端から入浴していくと数年かかるプロジェクトとなります。
   7時30分〜22時。150円。

    極上。お勧め。
東鳴子温泉
(鳴子御殿湯)
  鳴子から一つ古川よりの温泉街。実に鄙びたというかシブイ温泉街ですが、ここも安価な湯治旅館を探せば共同湯代わりに使えるほど低料金でシンプルです。ただ残念ながら現在鳴子らしい共同湯は発見出来ておりません。
川渡温泉   鳴子温泉郷では随一の共同湯を有するこの川渡温泉。その唯一の共同湯「川渡温泉浴場」の湯に浸かればここでしか味わえない個性溢れる湯を味わうことが出来るでしょう。
   4時〜23時。200円。
   
極上。お勧め。
中山平温泉   鳴子温泉から鳴子峡を介して新庄側にある温泉。鳴子の他の地域が概ね硫黄など香りが強い温泉として有名なのに対してこちらは肌触りで有名。その湯は「ウナギ湯」と呼ばれるぬるぬるした湯。以前はこの中山平温泉には一般入浴可の共同湯が一軒もなく当研究所としてはご紹介できるところがかぎられていましたが、2005年6月待望の外来可の公衆浴場『しんとろの湯』がオープンしました。中山平温泉の他の温泉施設に負けない湯は、ここ独特の「うなぎ湯」を十分に味わわせてくれます。
   9時〜21時半。420円。
鬼首温泉   鳴子温泉郷としてのくくりに入っているが少しだけ性格が異なる温泉。やはりJR線沿いの地域を鳴子温泉郷とし、鬼首は神滝・吹き上げ・轟きなどをひとくくりにして鬼首温泉郷とした方がわかりやすい気がします。
青根温泉   蔵王山の北西山麓の温泉。知名度はあまりありませんが素晴らしい個性を持つ共同湯があり当研究所一押しの場所となっていました。しかし、残念なことに2005年3月一杯で2つの共同湯『大湯』『名号湯』ともに廃止され、代替施設へとバトンタッチされるそうです。しかし、青根温泉の大湯のような温泉文化遺産を廃止して一体何を作ろうと言うのでしょうか?
   8時〜20時。150円。(共通)

    極上。お勧め。
遠刈田温泉   青根から更に高度を上げた場所の遠刈田温泉。ここにも個性的な共同湯があり訪問は楽しいです。
秋保温泉   「あきう」と読みます。ガイドなどでは大旅館ばかりが紹介され実際に現地もそういうイメージが強いですが、ここにも共同湯が一軒だけがんばっています。
栗駒温泉郷   東北自動車道から小安温泉郷のある皆瀬村へのアプローチに用いる国道398号に点在する宮城県でも屈指の名湯系の温泉宿が栗駒温泉郷です。実際には下の3つの他に「駒ノ湯温泉」を入れた4つの温泉の総称が栗駒温泉郷です。
温湯温泉   国道398号に沿った温泉では最も南に位置する一軒宿の温泉が温湯温泉です。しかし、この温泉、なぜ「ぬるゆ」と言うのでしょう。湯はむしろ熱いくらいです。やはり青森県同様、「温まる(あたたまる)」から来ているのでしょうか。この温湯温泉の一軒宿・佐藤旅館は非常に長い歴史を持つ、温泉文化遺産に溢れた宿で、特に宿舎の間を走るいかにも曰くありげな空間は、実は江戸時代からの旧街道の跡で、昔実際にここを飛脚やお侍さんなどが往来していたというびっくりの場所です。もう歴史が古いとかでなく、「遺跡」かはたまた「博物館」です。
    極上。お勧め。
湯浜温泉

2009現在
休業中
  国道に車を停めて徒歩にて急降下。沢沿いに急な階段を下り、更に林間と渓流沿いの遊歩道を徒歩で進むとやっと、湯浜温泉の一軒宿・三浦屋さんが見えてきます。この温泉は正に深山幽谷という言葉がふさわしく、緑の近さ、緑の濃さには特筆すべき物があります。そんな一軒宿に用意されるのは、これまた林間の宿から徒歩2〜3分の距離にある「露天風呂」、知らない人はこれを無料のほったらかし温泉だと思うでしょう。それほど、2〜3分とはいえ、宿からは影も形も見えない場所にあります。
    極上。お勧め。
湯ノ倉温泉   当研究所がこの界隈で初めて訪れた温泉。上記2つの丁度中間にあり、湯浜のように段差や高低差はありませんが、川に沿ってもしかしたら一番距離を歩かないとつけない温泉かも知れません。この湯ノ倉と上の湯浜温泉はランプの宿としても知られています。湯ノ倉温泉の渓流沿いの露天と内湯は爽快の一言に尽きる温泉です。絶対訪問して間違いのない場所です。
    極上。お勧め。


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