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長野県 温泉文化レポート
  長野県は東の共同湯王国です。県内には外湯を楽しみながら散策できる複数の共同湯を持つ温泉街がいくつもあり、温泉ファンを魅了します。そしてそのほとんどが安価で掛け流しであり、2度3度と行きたくなる所ばかりなのです。
  そして、西の横綱
別府大分県)に続き、日本第2位の共同湯数も誇っています。残念ながら海がなく、海岸線を眺望しながら入浴といういわゆる「海の湯」は楽しむことはできませんが、山・川様々な魅力的なロケーションの中に存在する共同湯達。長野の魅力は尽きません。


長野県の温泉
温泉地名 概要 共同浴場数
渋・湯田中
温泉郷
  渋・湯田中温泉郷は長野県の北部、山之内町の国道292号の両脇に大きく広がる温泉地の総称で、その中には外湯巡りで有名な渋温泉を筆頭にいぶし銀の魅力を放つ玄人好みの角間温泉など、全部で10あまりの温泉地が存在し、それら全部を指して“渋・湯田中温泉郷”と呼称しています。意外と知られていませんが、冬期閉鎖期間を除けば、草津温泉とは普通車ならば一時間程度で行き来できる位置関係にあり、関東から行く場合、関越自動車道や長野道から草津へ向かい、山岳ドライブを楽しんで志賀高原側に降りていくのも楽しいです。 約60
角間温泉   温泉ファンにはたまらない魅力を放つ絶対お勧めのポイント。個性的でシブすぎる湯小屋があなたを待ちます。P無料、共同湯3軒入浴に対して2人まで料金300円。(1人でも300円)
穂波温泉   角間温泉から坂を下ってたどり着くエリアの内、川の手前側の川沿いの温泉地。この穂波と角間温泉のみ湯田中や渋・星川温泉などと川を隔てて対岸にあります。
安代温泉   渋温泉の温泉街と軒を同じくする温泉。渋のエリアから普通に歩いているといつの間にか安代温泉に入ってしまいます。ここもいぶし銀の魅力の温泉です。
渋温泉   言わずとしれた全国ネーム。外湯歩きの代名詞ともいえる温泉です。手ぬぐいにスタンプおしながら歩けば、誰でも温泉名人になれる町です。 11
星川温泉   湯田中温泉と通りを一本違えただけで温泉名が変わってしまう星川温泉。湯田中では坂があってその坂に通りがあるとその通りに沿った集落を「〜組」と称して、区分けします。渋と安代なども住んでいない人間には境目がわかりません。星川の共同湯は全て組合員専用ですが、1軒のみイベントを利用すると入浴可能になります。通常は旅館の日帰りをご利用下さい。
湯田中温泉   渋とともにこの温泉地の中核を為す温泉。風光明媚なローカル線「長野鉄道」の終点湯田中駅下車、まずこの駅の中に日帰り湯がひとつ、駅の前には無料の足湯もあり、到着するなり、温泉ファンは駅で捕まります。そして駅前の坂を上がり始めたらもうそこは湯田中です。ここからよろずやさんに至る通り沿いに歴史ある共同湯が5軒続きます。また、温泉街をくまなくまわれば、共同湯はあちこちに。(ただし全て組合員専用です。が、星川と同じくイベントにて数軒は入浴可能) 11
新湯田中温泉   駅周辺が新湯田中温泉と呼ばれます。6軒の温泉宿泊施設と2軒のジモからなる入浴企画「八湯巡り」(千円で新湯田中の温泉施設全てに入浴可能)が楽しいです。
地獄谷温泉   これまた有名なオサルの温泉。野生の猿が入浴していることが多いフルオープンな露天風呂がありますが、残念ながら当研究所の研究対象からははずれており、未だ未湯です。但し、湯田中の多くの温泉がこの地獄谷から湯をひいており、未知の野湯などもあるかもしれません。
上諏訪温泉   上諏訪温泉は下諏訪と共に交通の要衝にあり、江戸時代から積み重ねてきた様々な文化が温泉と融合しています。一般に知られている有名な諏訪大社は下諏訪のものを指しますが、実は上諏訪温泉を中心とする諏訪市には諏訪大社の春宮、下諏訪温泉を中心とする下諏訪町には秋宮と諏訪大社は2つあるのです。
  この様な環境にあって上諏訪温泉は一般的に入浴可能な共同湯・公衆浴場は6〜7軒と少ないのですが、強烈に魅力的な温泉(共同湯)が埋もれており、マストな訪問地となっています。
下諏訪温泉   下諏訪温泉は江戸5街道の甲州街道(国道20号線)と中山道(国道17号および19号)が合流するところにあり、その合流点に諏訪大社と有名な共同湯「児湯」があります。下諏訪は上諏訪に比べれば共同湯数は極端に少ないですが、全て開放されているため、入浴できる浴場数は上諏訪より多くなっています。 10
丸子温泉郷   丸子温泉郷とは別所温泉付近に一定の距離を持って点在する完全に独立した温泉地を総称して指す言葉です。共同湯数は多くないですが、信州の山里らしい雰囲気に溢れ、魅力的な温泉と共同湯が多いです。 15
別所温泉   信州の鎌倉とも呼ばれる小京都の町、それが別所温泉です。その特徴は古さの中に威厳を持った古寺が温泉街の中に点在する場所であり、共同湯・飲泉・洗濯湯などにも独自の温泉文化を持っていると言うことです。また、有名な真田幸村の隠し湯「石湯」などもあります。
霊泉寺温泉   霊泉寺温泉は温泉街と共同湯のあり方を知る上で、生きた文化遺産とも言うべき存在です。見事に共同湯中心に広がった旅館群は故き日の温泉という物を思い起こさせます。
田沢温泉   かつての宿場町として栄えた田沢温泉。共同湯「有乳湯」の源直風呂の実力は知る人ぞ知る名源泉です。また、映画卓球温泉のロケ地になった古き旅館、「ますや旅館」もあります。
沓掛温泉   山間の傾斜地に細くのびる道に沿ってひっそりとある沓掛温泉。ここは本当に静かな山里です。そして共同湯「小倉乃湯」始め各旅館は素朴さに溢れています。
鹿教湯   湯治の湯として全国に名をはせる鹿教湯(かけゆ)。今も温泉街には浴衣を着た宿泊客や湯治の全く普段着の方が旅館の湯をはしごしたり、共同湯に行ったり、遊歩道を散歩したりしています。
大塩温泉 鹿教湯と霊泉寺に挟まれた大塩温泉。国道沿いにあり、ちょっとスピードを上げているとあっという間にすぎてしまう、ひっそりとした温泉です。
浅間温泉   松本市内にあり、JR松本駅からその気になれば徒歩でも到達可能な浅間温泉ですが、交通の便がいい割には驚くほど自然が近く、また温泉ファン垂涎の共同湯やジモに溢れています。
飯山市温泉群   飯山市には新潟へと通じる国道292号沿いに本物の秘湯とも言える集落の中の生活温泉が息づいています。
滝野脇温泉
金平の湯
  幻のそばといわれる富倉そば。のどごし系のつるつるしこしこした麺を食せる信州でも指折りのそばの里です。この富倉そばの富倉集落はおそば屋さんが数軒(それもどこも民家然としていてお店に見えない)あるだけの非常に寂しい場所なのですが、大分の山間のジモを思い起こさせる極上共同湯を持っています。国道292号を走行中、富倉そばの看板でも、滝野脇温泉の看板でもどちらでも目に付いた方を曲がってください。ちなみにそばを食すならばまず『はしば食堂』でお試しを。
  時間不定(お昼くらいから日没までに訪問するのが無難)
     
200円。お賽銭式
  11月から5月頃まで冬季閉鎖
  
(但しオープン時期・閉鎖時期とも年によって変動有り)
   (また加熱されていない日もあり営業自体かなりファジー)
不動の湯
2008廃止
  同じく国道292号沿い、滝の脇の曲がり口より千曲川寄りに涌井という集落があり、ここを曲がって堰口という集落を目指すとこの界隈では珍しい共同露天湯『不動ノ湯』があります。この飯山市の温泉は偶然にも2つとも温泉水らしさを持った冷鉱泉で加熱により提供されています。こちらの露天は景色も良く、ほったらかし温泉なので秘湯感もあり、金平の湯と同じくらいの魅力があります。
   11時から21時。(但し火・木・土・日のみ営業)

  
200円。お賽銭式。
   11月から5月頃まで冬季閉鎖
   
 (但しオープン時期も閉鎖時期も年によって変動有り)
大川温泉
希望の湯
廃止
  国道292号の不動ノ湯入り口より更に手前、大川集落の入り口より奧に進んだ場所にあると言われる共同湯。当研究所未湯です。
豊野温泉
りんごの湯
  豊野温泉は小布施市の隣の豊野町のJAが運営する日帰り湯です。だいたいですがJR豊野駅の西1qほどの場所にあります。国道18号沿いに看板がありますので迷うことはありません。こちら新興の温泉で平成16年8月オープンと言うことでしたが、湯が良い上に、施設としての心構えも最近出来た温泉とは思えないほど志が高く、わずか400円の料金に対して、素晴らしい景色の露天、きれいな内湯とシャワー・シャンプー・ボディシャン完備の洗い場、完全掛け流しと言うことなしの温泉です。
    10時から21時。400円。
間山温泉公園
ぽんぽこの湯
  湯田中のお隣中野市の山の手、斜面を登り詰めた先にある公園に公衆浴場があります。北信濃の温泉は有名な『馬曲温泉』始め、千曲川の河川敷に対して見晴らしが素晴らしく良いところに立つ日帰り湯があちこちにあり、ここもその一つです。一日中この料金で楽しめてあの設備はかなりお得です。但し一つだけ難を言えば公営の温泉故かかなり塩素臭いと言うことが挙げられます。
    
10時から21時。350円。
長峰温泉   中野市の中心部から国道で野沢方面に移動すると必ず目に入るのが長峰温泉の看板です。気になっている方も多いと思いますが、その正体は激安の日帰り湯で設備の充実度からすると長野県内でもかなりお勧めといえると思います。もちろん、掛け流し。
加賀井温泉
一陽館
  長野市の松代温泉の一角。ここに独自源泉で名を馳せ、只一軒だけ個別の温泉名を名のる場所があります。この温泉の強烈な源泉はつとに有名で、炭酸系の温泉がお好きな方は必ず一度は訪問しないと他の炭酸を語る事は出来ないと言っても良い、炭酸の総本山です。

    
一浴=8時から20時。300円。
    日帰り=8時から20時。700円。
    ※一浴とは「入浴のみ」という意味で、休憩室を使用できないという意味です。反対に日帰りとは「入浴と休憩」という意味で朝8時〜16時までの間なら何時間いてもよく、その間は何度浴室と休憩室を行き来しても良い事となっています。湯治目的で来られる方は飲み物や食べ物も持参で丸一日ここで過ごして変えられるようです。
信州高山温泉郷   須坂市の中心部から山田牧場を経由して志賀高原に至る林道沿いに点在するのが高山温泉郷です。かつては南志賀温泉郷と呼ばれていました。共同湯は下記の子安の他、山田に2軒有り、どちらも素晴らしい物です。また、途中の五色や七味・奥山田なども正に名湯中の名湯に属する物でどこもわざわざ訪問するのに足る温泉です。
子安温泉   有名な山田温泉始め極上の温泉が連なる信州高山温泉郷にあって、子安温泉は秘湯の部類に属するのではないでしょうか。以前からずっと気になっていて、更に途中一回建て直しと移転があり、その段階でややモチベーションを失いかけていたのですが(お約束の仮施設が立派で大きくなってしまったので)、今回(平成17年10月)やっと訪問しました。加賀井温泉のようなオレンジ色の複雑なあじの湯が蕩々と掛け流されています。こちら冷鉱泉(といっても35〜40度ほどありわずかな加熱ですが)の掛け流しで、源泉がそのまま入っている枡もあり、もう少し大きければ当研究所の大好物だったのですが。
奧日影の湯   七味温泉の脇を通って万座方面に抜ける細い林道沿いにかつて入浴可能な野湯がありました。現在も湯は湧いているそうですが、こちら場所が暴れ川の河川敷にあり、度重なる水害で湯船や入浴可能部分が流され、今は垂れ流し状態の上、かなりぬるいそうです。
  野湯のためコンディションは年ごとに変動。
  現在(H17年)は源泉垂れ流しでアビルマン状態
五色の湯温泉   正に名湯中の名湯として全国に名をはせる五色の湯。全国に五色の湯という名前は複数ありますが、こちらの湯は本当に黒から緑、青系辺りまで本当にその名にふさわしい変化をするそうですが残念ながら当研究所実感したことはありません。しかし、内湯・露天共に素晴らしい風情を誇るのは五色の湯の色の特徴を除いたとしてもやはり全国屈指のものであり、特に露天風呂からの渓流と山景色(新緑や紅葉・冬の枯れススキなど)の眺望は何時間はいっていても飽きないほど素晴らしい物です。


現在入浴数
およそ100軒


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